ただの忘れっぽい魔法使い
ほう、よく来たね。ここまで大変だっただろう?
こちらに来て紅茶でも飲みながらゆっくり旅の話でも聞かせてもらえないだろうか?
…何?大変じゃなかったと?嘘を言ってはいけないよ。
ここは魔王城近くの森の奥の奥にある家だよ?大変じゃなかったわけないだろう。
……近所の人?裏手に住んでいる?
少し見てくるがそんなわけないだろう。
…あーお客さん、すまんかった。いつからそこにお住みで?
数日前?引っ越しの挨拶もした?魔王はもう居ない?魔物も居ないのか?
え?その話も昨日しただって?
私、20歳なんだけどな。
いつの間にこんなに老けたんだ。
20歳だとは思っていたが違うかもしれん可能性が出て怖いんだが。
もう、痴呆を治す魔法を開発しなきゃならん歳なのか。
あーすまんすまん。お客さん、教えてくれてありがとう。紅茶でも飲んで昨日の話とやらをもう一度してくれないだろうか。
出来れば明日も様子を見に来てくれるとありがたいのだが…。
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