ミイラ

大黒 太福

ミイラ

 男は、穴の前に立っていた。土の中にコンクリートで作られた、冷たく四角い空間である。そこが自分の墓になる予定だった。

 彼はいよいよ死を迎えるときであった。健康体で、病気はひとつもない。

 通常、人間が死を選ぶなどと言うことはとんだ絵空事である。死は突然やってくるし、また、ほしいときと思ったときにはやってこない。どんな形になるのか選ぶことは出来ないし、時期だって決められない。望むことすら、社会に非難されるようなことだ。


 しかし、彼は己の死を選び取ることができた。

 彼は個人的な人付き合いを苦手にしていたが、仕事だけは毎日コツコツと続けていた。それしかなかったからである。鬱陶しい取引の相手にも、仮面をかぶって向かい合った。なんのために生きているのかわからないが、金を貯めて、郊外に庭付きの一軒家を買って、両親を見送り、今はひとり静かに暮らしていた。


 いよいよ五十を迎えようという頃、彼は業者に頼んで庭に穴を作った。業者には地下倉庫だと伝えて、風通しの良くなるよう作らせた。空間は人ひとりが立っても、十分なほどの大きさである。

 男は、この穴で最後の瞬間を迎えようと決意していた。

 家族も友人もいないくせに、人間関係というものにほとほと疲れ果てていた。だから、せめて死ぬときはこの世の全てから断絶されたいという欲求が、年を重ねるほどに強くなってきていたのである。

 その極限にいたって、男はある方法を思いついた。


 即身仏というものがある。

 古き時代、日本の密教において、一部の高僧たちは自らの命を賭して信仰を貫き通していた。入定し、ミイラになった僧たちは今でも日本各地に奉られているという。生きながらにして狭い部屋に入り、飲まず食わずで、命尽きる瞬間まで一心に経を唱え続ける。

 男はそれを羨ましいと思った。世俗から離れて、よりいただきに近づくための死。このような美しい死に方があるだろうか。


 男は、ここ数日は断食をしてまで、ミイラになるための身体を作ってきた。少しずつ慣らしてきたとはいえ、痩せ細った身体は重く、あまり力が入らない。

 最も、これは本当の即身仏ではない。少なくとも男には自覚があった。男は仏教に対して大まかなことしか知らないし、修行などもしたことがない。穴の中に入っても経などは唱えないつもりだ。それでも、この終わりを選びたいという抑えられない衝動があった。

 そうして、男は穴に入り、最後の力を振り絞って自ら蓋を閉めた。


 暗闇の中に、最初にあったのは安心であった。一切が闇に隠され、肌寒い空間だったが、空気が循環しているのは確かに感じられた。目に映るものがないというのもそうだが、日付も曜日もわからない。物質だけではなく、この世の概念すべても男から遠ざかっている。間違いなく、世俗から断絶しているのだ。

 真の自由を得たと感じていた。あらゆる事象から解放され、ただ生きている。これこそが人間の真の生なのではないかと、感動するほどであった。

 男は床に座り、全身で自由を謳歌した。それから何時間、高揚した気分を味わったかわからない。時間はもはや無意味だ。永遠なのか一瞬なのか、どうでも良い。ただ自由を堪能し、噛み締める。


 この瞬間に比べたら今までの人生はなんだったのかと、そう思ったときである。

 男の世界に、突如として他人が現れた。


「ああ、いたんだ」と女の声が頭に響いた。「気がつかなかった」

 男は苦痛に顔をゆがめた。

 学生時代、淡く思いを寄せていた人にそう言われたことがあった。音も光もない空間に、苦難の記憶が生々しさを再現させながら吹き出してくる。

 確か修学旅行だったと思う。グループで行動しなければならないが、彼はいつも少し離れた場所にいた。けれど、これが最後のチャンスだからと、思い切って彼女に声をかけることにした。

 

「えっと……それで、なに?」

  ――あのとき、俺は存在すら認知されていなかった。

 

 なぜ、こんな幸福なときに苦しい記憶を思い出すのか。自然と溢れ出る記憶に触れている瞬間、彼は学生服に身を包み、あの若い頃に戻っていた。憤りも悔しさも、そして冷たい視線によって切られた傷も、実際に今起きている事であるかのように蘇ってきた。

 苦しみに震えていると、少女は消え、次に現れたのは職場の同僚であった。


「これ、任せてもいい?」

 二つ年下の彼は、器用な人間だった。面倒な業務、出世の糧にならない業務はほとんど押しつけられてきた。同僚は仕事に対する嗅覚が鋭敏で、自分の野心のためならどんなことでも厭わなかった。やがて彼の方が先に出世し、上司になり、度々叱責を受けることもあった。

 

「あのさ、これ別に難しい仕事じゃないんだからさ。もっと真剣になって仕事に取り組んでよ!」

 ――人間として、不当な扱いだった。俺だって、頑張っているのに!

 

 記憶から苛烈な怒りが生まれる。叫び声を上げて記憶から蘇ってきた相手を威嚇する。けれど、過去は何も変わらない。上司となった彼は、蔑むようにこちらを見ているだけだった。

 同僚が消え、さらに現れたのは、名前も知らない他人である。


 見ず知らずの他人に指をさされて笑われたこともあった。食事をするために、ひとりでレストランに入った。チェーンのファミレスだ。斜向かいのテーブルの女性四人組が、チラチラと男を窺っていた。そうして、ひそひそとした囁き声が聞こえる。

 

「ねえ、あの人なに。ひとりで……ああはなりたくないよね」

 ――生きている意味は何だ? どうして生きなきゃいけない? なぜ生まれた?

 

 あの時と同じく、男は悔しさで胸がいっぱいになった。ただそこに居るだけでも存在を否定されるのは、いったいなぜなのか、男には理解できなかった。目が痛い。乾いていて涙は出ないが、身体は溢れ出る何かを瞳から排出しようと必死であった。


 続いて、親が現れた。良くもなく、悪くもない親だったと思う。だからこそ満足できず、糾弾することもできなかった。親が違えば、もっと違う人生を送れたはずだと思ったことは、一度や二度ではなかった。

 

「あなたね、そんなことじゃ、結婚もできないでしょ。もう、いい年なんだから……安心させてよ」

 ――自分たちは色欲に溺れて、勝手に産んでおいてそれか? 後悔があるなら、生まなきゃよかったじゃないか。

 

 人間が、男の脳内に現れては消えていく。そのたびに憤怒が、悲壮が、無念が、遺恨が、苦痛が、困難が、渦を巻きながら男の精神を飲み込んでいく。これだから人と相対するのは嫌なのだ。会話に、行為に、なんの意味も見出せない。そのために孤独な死を選んだはずなのに。

 ――ここには誰もいないはずなのに!


 過去の記憶がとめどなく噴出する。汗をかいているのだろうか、身体が随分と冷たい気がした。頭の中にへばりつく妄執を振り払いたい一心で、わざとらしく深呼吸をする。言葉にならない大きな声をあげ、意識を無理矢理現実に引き戻すと、徐々に気持ちが落ち着いてくる。

 いや、これは修行なのかもしれないと、男は思い直した。この苦しみは、真の自由を得るための儀式なのだと。そうでなければ、苦しむ意味がないではないか。


 そう思ったとき、またしても近くに何かが現れた。

 それが何なのか、わからなかった。生々しさはあるが、記憶から再現された存在ではないと直感的に理解した。

「なぜ、お前はこの穴に入った?」

 よく響く低い声で、問いかけがハッキリと聞こえてきた。

「誰だっ?」

 男は瞳を見開いて叫んだ。真っ暗闇で何も見えないが、存在の気配があった。力を振り絞って、軽く手を振ってみる。人間がひとり、やっと入れるだけの空間だが、誰かがいれば触れることが出来るはず。

 しかし、男の腕は宙を切るだけだった。穴の中には誰もいない。


「なぜ、お前はこの穴に入った?」

 それなのに、またしても質問が投げかけられる。こんなに狭いのに、どこから声が聞こえてくるのかもわからない。まるで声に全身を包まれているようだった。痩せこけた肉体を通って、骨にまで響いている。

「なぜ、ここにいる。ここには俺しかいないはず。お前は誰だ……!」

 切れ切れの息で、それでも必死に叫んだ。相手からの返答はなく、同じ問いかけが延々と繰り返される。


「なぜ、お前はこの穴に入った?」

「俗世から離れて、下らないしがらみを捨てて死ぬため……この穴に入った!」

 らちがあかないと思った男は、恐る恐るそう答えた。

 すると、ようやく別の言葉が返ってきた。

「それが本心か?」

「そうだ」と、答える。

「一切の嘘偽りはないか?」

「そうだ!」と、声を張る。

 短いが、流暢に会話が続いていく。


 こうして問答しているうちに、男は相手が仏ではないかと考えるようになった。

 仏教の僧たちの一部には、過酷な修行をしている最中に、仏に出会う者もいると聞いたことがある。

 苦しみの中に高揚が浮かんでくる。死の間近、仏が男の元へやってきて、その人生を見定めようとしている――そう考えると、期待感で痛みが和らいだ。苦しい人生だったが、真面目に生きてきたという自覚だけはあった。悪いことに手を出そうと思ったことは一度もない。色欲、物欲、名誉欲、それら全てに無縁だった。


 だが、仏は冷酷に言い切った。

「お前は、大嘘つきだ」

「嘘じゃない……」

 男は首を横に振ったが、仏はたたみかけるように言葉を突きつける。

「違う。全てから断絶して死にたいのなら他にも方法はある」

「そんなものはない。外界で死のうとすれば、必ず誰かと関わるんだ」

「自分の部屋で、扉に鍵をかけて死ねば良かった。元々、お前は孤独だ。誰とも会わない。家の中で死ぬのと、穴の中で死ぬのと、どんな違いがあるのか」

 問われて、男は、一瞬だけ言葉に詰まった。

「そんなことはない」それでもすぐに反論を振り絞った。「家にいれば、誰かが来るかもしれない。それから……それから……家の中には社会がある……人間のつくった概念が。時間、常識、生きていくのにも死んでいくのにも余計なものが……」


「違う。詭弁だ」それは断言した。「――お前は即身仏になろうとした」


 鋭い刃物で刺されたような衝撃を、男は受けた。

「出家するような度胸もないのに、真似事だけで仏になろうとした。そうやって特別になれると思っていたんだろう?」

 男は黙り込んで、しばし自分の思考に閉じこもった。


 ――そうかもしれない。

 だが、自分が穴の中に入りたい衝動に襲われたのは、こうして仏に会うためではないのか。そう思いつきが浮かんだが、まさにその仏が見ている中で、それを口にすることは憚られた。そのような下心を口にすれば、見捨てられるかもしれないという恐怖が生まれていた。


 男は仏の言葉から目をそらし、自分の内面を見つめ続けるしかなかった。

「なぜ、少女はお前を拒否した?」

 男は黙っていた。

「わかっているはずだ。お前は、そのときまでただの一度も、彼女と言葉を交わしたことがなかったからだ。最後のチャンスがふいになったのは当然だ。最初のチャンスから、自分で掴もうとはしなかった」

「できるわけがない。彼女とは、何もかもが遠かった」

「ああ。そうやって、最初から何もしないことを選んでいた……」


 仏は続ける。

「なぜ、同僚が先に出世した?」

 男は黙っていた。

「わかっているはずだ。彼には家族がいた。彼は良い父親だった。家族のために常に奮闘していたんだ。そんな彼を蔑んでいたのはお前の方だ。仕事に全力で挑むなんてくだらないと思っていた。会社のために尽くすなんて行為は、ばかばかしい搾取なんだと、切り捨てていた」

「家族のためなら他人を犠牲にしていいのか? 俺は、ゴミのように扱われたんだ」

「お前だって、自分の会社や仕事、同僚をゴミだと思っていた……」


 仏は続ける。

「なぜ、見知らぬ人間に笑われた?」

男は黙っていた。

「わかっているはずだ。お前は人にどう見られるかなんて、そもそも考えていなかった。汚れた服で、身なりを整えずに店に入った。そのくせ、人に笑われることにはなによりも敏感だった」

「だからといって、他人を蔑むことが許されるはずがない。それは品性の欠片もない行為だ」

「お前だって他人を蔑んでいたくせに……」


 仏は続ける。

「なぜ、親はお前にうるさかった?」

 男は黙っていた。

「親はお前を心配していた。お前の人生が少しでも良くなるようにと、心を尽くしていた。そのために厳しい言葉を投げかけることもあったのに、お前はそれを無駄なのだと思い込もうとした」

「そんなことはない。ほかの人間はもっと良い親を持っていた。不公平だったんだ、生まれた最初から……」

「お前は愛してくれた家族すら疎んでいた……」


 問答が続いていくうちに、男の身体は激しく震えてだしていた。そうして、力一杯に声を上げた。

「もう、やめろ!」

 自分を包んでいる皮が引き剥がされる感触だった。自分が薄汚れた人格の持ち主だと、仏の前で露わにされる。それがどれだけの恥であろう。

 男はついにそれを拒否した。そして、ぎょろっと充血した目をこらした。暗闇の中で頭を振って、声の主を探し当てようとする。出来ることならば、胸ぐらを掴んで、頭突きを喰らわせてやりたい。それがたとえ仏であっても。

 神秘の探求に夢中になる男の態度などお構いなしに、仏は告げた。


「お前のことは全部わかる」


 途端に、男にひらめきが舞い降りる。

 刹那、仏の正体にたどり着いて、大きな衝撃を受けた。先ほどまでの暴力的な衝動の炎は、あっという間に吹き消えてしまう。胸ぐらを掴んでやりたいと思っていたのは、相手が仏だったからに他ならない。たとえ、殴りかかっても、仏であれば最後には赦しがあるだろうという甘えがあった。この苦痛は修行であり、途中どれだけ横暴に身を委ねても、超えた先には救いがあるのだろうという、都合の良い希望があった。


 男は一転、瞳を強く閉じて、うろ覚えの般若心経を唱え始めた。とにかく聞こえてくる声を振り払いたかった。

 ――これ以上、会話をしてはいけない!

 仏だと思っていた存在が、そうではないと理解してしまった。


 汚点を責めたてるのが、仏だったらどれだけ良かっただろう。もしそうなら男は確かに救われていたはずだ。仏の清浄な手によって、今までの人生を紐解いてもらえるのなら、それは甘美な極楽そのものである。たとえ最後の一瞬であっても、光り輝く高貴な存在から眼差しをいただけるのならば、人生がどれだけ苦しくとも甲斐があるというものだ。


 だが、相手が真逆の存在であることに気付いてしまった。卑しく地べたを這う、弱くて卑怯で薄汚い存在。常に何かを蔑まなければ気が済まなくて、最後のこの時までも、侮蔑の視線で男の人生を穢そうとしている。

 男から苦しい記憶を引き出したのも、ただ単に存在が気に入らないからに他ならない。傷つけてやりたいという純粋な加害によって、今この瞬間の苦行が引き起こされているのだ。


 彼がこの世で最も忌むべき存在が、人生の全てを責め立てる。そんなものは、聞きたくもなかった。だから般若心経で耳を塞がなければならない。どれだけ時間が経っているかわからないが、体には力が入らず、腕はもう動かなかった。正直に言えば、喉もカラカラで、声を出すたびに激痛が走っていた。それでも、経を止めることはできない。


 頼むから、消えてくれ。心の底からそう願いながら、男はおぞましいそれに意識を向けた。

 

 自分だ。ずっと、自分と話している。

 最初から明確な事実であった。

 ここには、己しかいないのだから。

 己とは断絶できないのだから。

 

「お前は仏になれないよ。こんなことはただ、無意味で苦しいだけだ」


 失敗だったんだ、お前の選択は、人生の最後まで。


 か細く唱える般若心経に覆い被さって、それが聞こえたのが最後だった。わずかに残っていた男の意識も、ついに穴の中の暗闇に飲み込まれた。

 

    ***

 

 四人の警察官が、通報を受けて一軒の住宅に到着した。郊外に建つ庭付きの一軒家だ。周囲は田んぼで、近所の家とは大分離れていた。外壁に取り付けられたポストを見ると、広告が口から溢れている。

「あ、お巡りさん……やっときた」

 黒い服をきた若者二人が、ぼうぼうに草が生えた庭にへたり込んでいた。

「きみたちが通報者?」

「そう」と、顔の汗を拭いながら一人が言う。

「金持ちの家だって聞いて、泥棒に入ったら、死体が……」


 警官たちは、怪訝な顔で互いを見合った。

 おそらく、流行りの闇バイトか何かだろうと思っていた。若い子らがネットで知り合って、リーダーから指示を受けて簡単に犯罪に手を染める。窃盗、強盗や詐欺がメインだが、ひどいときには殺人事件を起こすこともある。

「庭に蓋があってさ……隠し金庫か何かだと思ったんだよ。そしたら……」

「だからやめろって言ったんだよ、俺は」

「だって、思ってたほど盗めるモンなかったからさ……」

 今回は、覚悟のない若者たちだったのだろう。不測の事態に陥って、腰を抜かし、窃盗犯が自ら警察に通報することになったのだ。


 警察官は自然と二つのグループに別れた。一組は窃盗犯たちの確保で、もう一組は例の死体の確認であった。

 二人の警察官は、若者たちが指さす方向へと向かっていった。

 少し歩くと、確かに地面に大きな穴があった。大きな石の蓋が動かしてあって、入り口が露わになっていたのだ。

 軽く中を覗くと、何かが見える。


「あっ」と思わず声を上げる。「ミイラになっています」

 いったい、いつから死体は放置されていたのだろうか。それは遠くから見てもカラカラに乾いているのがわかった。湿度の高い日本では、よっぽど条件が良くなければ綺麗なミイラにはならないはずだが、どういうわけかその条件を満たしていたのだろう。歴史ドキュメンタリーでみるような存在が、警官たちのすぐ目の前にある。


 ふと、一人が思いついたように口にする。

「動物ということはないですか、猿とか」

 そう言われて、もう片方の警官は穴の中をより深く覗き込んだ。明るい時間だったため、陽光が土の中に埋め込まれた空間を隅まで照らしている。

 寝そべっている人の形をしたもの。見た目は枯れ木の如く細く、もはや肉の柔らかさは微塵も感じない。風化した薄い服に包まれて、微動だにもせず、匂いすらも発せず、ただそこに在るだけだ。


 ただ、しわくちゃになって枯れ果てた顔には苦難の表情が浮かんでいた。

 すこし開いた口がすぼまっていて、必死に何かを訴えかけているように見える。助けを求めていたのだろうか、それとも、死の直前まで言葉を喋っていたのだろうか、この孤独な空間で……。

 そんなミイラの顔をまじまじとのぞき込んで、警官は言った。


「間違いなく人間だ、これは」

 

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