才能
私が小説を書き始めたのは中学2年生の頃からだ。とは言っても、小学生の頃からみんなが嫌うような作文や読書感想文を書くのが大好きだった。小学校高学年くらいになってくると自分が周りと違うことに気づいた。
みんなは作文書く時に手が止まるのに、私は止まらない。その事実が嬉しくて嬉しくてたまらなくて、自分には文章を書く才能があるんじゃないかとも思った。
とにかく書くのが楽しくて楽しくてたまらなかった。頭の中で考えてる暇なく手が止まらない感じだった。
小説を書き始めたのは中学2年生の頃からなのだが、本格的に小説を書き始めたのは高校生からだ。
才能のあるなし、人を惹き付けられるか否か…
そんなこと気にして書きたくはない。でも、高校にまで上がると、自分の周りには才能がある人ばっかりだった。
いや、違うのか。才能があるのではなく、努力し続けてきた人達なのかもしれない。
そんな素晴らしい人と自分との差が努力であるなんて認めたくなくて、才能という言葉に逃げているだけなのかもしれない。
だからこそここで今決着をつける意味でも高校生小説コンクールに応募することにした。
これでもう逃げれない。もういっそのこと、変に成長してしまったプライドを打ち砕かれてやろうじゃないか。
小さく拙い小説家 みる=みさいくる @mill-mi
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