夢日記

あぐらみ

これは私が小さい頃によく見た夢だ。


気がつくと白い空間にいる。


ただ光源が少ないせいか真っな部屋という印象はない。記憶の中だとベージュっぽくもある。加えてどこまでこの部屋が続いているのかもわからない。


薄暗い空間の真ん中に佇んでいた。


眼の前に丸い黒い影が現れ始める。その影は少しずつ大きくなっていく。


最初はぼんやりと眺めていたがどんどん巨大になっていくそれに、次第に私はとてつもない恐怖に襲われ全速力で逃げ始める。


それでも黒い影は拡大をやめない。どんどん大きくなっていく。


逃げても逃げても、拡大するスピードは変わらない。


いつ追いつかれてもおかしくない、追いつかれたら潰される、そんな恐怖感から走ることをやめない。


やがてその黒い影が空間を埋めそうになったとき、いつもそこで目覚めるのであった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢日記 あぐらみ @kabukichi00

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ