第1話 本物の編集者は真っ先に難読漢字にはルビを振れという
さて「はじめに」の部分で「ルビ記号」というものをお伝えしました。ということで本物の編集者は真っ先に難読漢字にはルビを振れと言います。言われなかった人はもうすでにプロの領域に達してから書籍化したか「こいつの作品はひどすぎるから全面リテイクしよう」という時です。凄腕の人ともなると逆に校正員の仕事が無くなるのであえて何も言わずに勝手にルビ振りを行ってくれる。逆にひどい人にも声をかけない。そしてラノベの場合は基本酷い人が多いので点数主義の公募って本当ダメだと思いますね。中高生のためにルビを振れという事すらも分からない人を書籍化してるのだから。ちなみにラノベ以外の世界では「書籍化」とは言いません。もちろん「作家デビュー」です。なのでもうこの時点でラノベのクオリティーは文壇から馬鹿にされてるんですよ。
なお編集者と作家はよく打ち合わせをして「表紙絵どうする?」とか作家の悩みを聞いてあげるお仕事です。ですがラノベ作家は作家として「基本のき」も出来てない人も大変多くラノベ編集部行を嫌がる人が実は多いです。残念ながら八割方編集者と校正員が書き直したなんて話もあるくらいです。大衆作家担当から人事異動して来た。週刊誌部門から人事異動して来た。さぁ、よくお考え下さい。彼らはラノベの仕事を好きでやってるでしょうか?
んなわけないじゃん。
サラリーマンって人事異動するわけだよ。一生「好き」を仕事で出来るわけがない。ところがこんな社会常識すら分かってない人が居るわけ。そうでしょう? 「ええ!? こんなオタクと付き合うの!?」なんて編集者も腐るほど居ます。例えば「グラビア写真集担当→ラノベ担当」の場合。貴方ならこの辞令をもらったらどう思います? なのでね「編集者が読みたい本」とか編集者は絶対に言いませんよ。だってサラリーマンだもん。よく考えて見て?
そうだろ?
じゃあラノベ部門に配属された編集者って何て言うと思う? たぶん真っ先にこう言うぞ?
「難読漢字にはルビを振れ。それも中2以上高3以下が読むことが出来ない漢字にだ」
これが現実です。まずラノベの本来のターゲットは中高生ですからこれ言わないと100%嘘ですよね。
艱難辛苦
上の文字、中学2年生が読めます? 読めないですよね? たぶん一定数が「なんなんしんく」とか言うはずです。ですから……。
↑のようにしなさいって絶対に本物の編集者なら言うはずなんだ。
ちなみにラノベ編集者は真っ先にこう言います→「売れるものならなんでも正義」
ラノベって頭空っぽにしても読めるように設計するもんですから「難読漢字にルビ振りなさい」って言わない奴は100%嘘編集者なのよ。ちなみに異世界恋愛とかなろう系がどうたらとかは絶対に言わない。ノルマがある以上は「売れるものならなんでも正義」だ。
なのでね、担当者変更だって普通にあるし下手すると人事異動ではなく別の意味で担当者変更となる場合もある。この場合は高確率で打ち切りのサインだし編集者ってのは「死神」でもあるんだよ。そして「こういう冷酷なお仕事も編集者は行いますよ」って言わない奴は100%嘘編集者だ。
そうだろ?
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