第15話 異変
レオナルドがセレナリーゼのいる
男に途中
なぜなら手も足も
「セレナを返してもらうぞ!」
だが、布袋越しに聞こえた声で急速にパニックが
(レオ兄さまが助けに来てくれた!?)
レオナルドが来たということはきっと騎士達を
「おいおい。まさかお前一人で来たのか?」
「マジかよ。このガキ、騎士気取りってかぁ?」
突然入ってきたレオナルドに
(レオ兄さま一人!?)
なんで、どうして、とセレナリーゼの中に疑問や不安が広がる。レオナルドは自分と年の変わらない子供だ。それにそもそも戦うための魔力がない。それでは大人の男達と戦うことなんて無理だと思ったのだ。セレナリーゼの考えはこの世界の
彼女だからこそ感じるものというのはともかく、常識という部分は男達も同じ考えのようだ。言葉や態度からレオナルドのことを
「……もう一度言う。セレナを返せ!」
室内には同じような布袋がいくつかあるが、セレナリーゼの魔力を感知してどの袋に彼女が入れられているかレオナルドはすでに
「ぎゃはははっ。お前も
「本当だぜ。俺達は元冒険者だ。そんな俺達と戦うつもりかぁ?」
「……
レオナルドに魔力がないことなど少し調べればわかることだから本人は全く気にしなかった。ただあのメイドならというのは少し引っかかる。男達はどこまで知っているというのか。が、今は
そしてレオナルドが
「妹がいなくなるのはお前にとっても
「何?」
「だってお前さぁ妹のこと
「そうそう。
(っ……そうだ。私さえいなければレオ兄さまは……)
男達の言葉にセレナリーゼの胸が痛む。その通りだと思ったから。
「ふざけるな!それは俺も納得済みのことだ。そんなことで恨んだりしない!」
だが、レオナルドは
「そうかぁ?ならもっといいこと教えてやるよ。お前とあの妹な、血の
「なっ!?」
(なぜそんなことまで知ってるんだ!?なんなんだこいつら!?)
レオナルドは目を見開いて驚きを
(え……?)
一方、セレナリーゼは袋の中で呼吸も忘れて
「ぎゃはははっ!さすがに
「そうだぜ。そうすればお前は奪われたものを取り戻せるぞ?無能のお兄ちゃん?お前が継ぐ方が都合がいいらしいからなぁ」
魔力がない無能のレオナルドが一人でやって来たからこそ男達は言葉でレオナルドのことを
(俺が継ぐ方が都合がいい?誰が?なぜ?)
新たな疑問が浮かぶが、答えなんて出ないため
「……はぁ。言いたいことはそれだけか?セレナと血の繋がりがないなんてお前らに言われなくても知ってる」
レオナルドはセレナリーゼが気絶していると思っているため、すんなりと
(レオ兄さまは知っていた!?私と本当の兄妹じゃないことを?……じゃあ私は本当に?)
「ああぁ?」
「それでもセレナは大切な家族だ!
レオナルドは心の底からの
(レオ、兄さま……)
レオナルドの
「チッ!大切だとかなんとかごちゃごちゃ言いやがって。聞いてた情報とちげえじゃねえか!」
「もういい。相手は無能のガキ一人だ。やっちまおうぜ」
男達もそれぞれナイフを取り出し構えるのだった。
二対一での戦闘が始まってすぐにレオナルドは苦戦を
人数差はもちろん、相手は武器持ち、レオナルドは
レオナルドは魔物との戦いのように、相手の魔力の動きを読むことで何とか
そんな中、身長差がいい方向に作用して、レオナルドはカウンターの
だが、それも長くは続かなかった。
男の蹴りが思い切りレオナルドの胸元に入る。
「かはっ!!!?」
身体強化されたその蹴りによってレオナルドは大きく吹っ飛んで
胸を押さえて激しく
「おうおう。これで終わりかぁ?」
「
まだまだ余裕があるのか、男達はニヤニヤ笑いながらレオナルドに
「くそっ、まだだ……」
レオナルドは
そのとき――――。
「ぐぁがっ!?」
「うぐぁっ!?」
男達が急に苦しみ始めた。
そしてそれは男達二人だけに
―――――あとがき――――――
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