第5話 耐えられない

――――――「…すごい…飲み込んでる…」

「へたらないでよ。」

「へたらせてくれない。…………ぁぁっ!!…」


「あんたが勘違いするから。だからわからせてあげてるの。」

「……ぁぁっ」


―――――――――――――――。


あの後僕は家に帰った。

すると、既に明日香が帰ってきていた。


僕が横目で気付かないふりをして、シャワーに行こうとすると、呼び止められてこうなった。



「……明日香、もういいよ。もうやめよ。」


事後に僕は別れたい思いも含めてそう言うと、


首に手をかけられた。


「逃がさないから。どうせ逃げたって私が恋しくなる。なら逃がさない。」


でも僕はここ最近、壊れてしまいそうだった。

以前の様に構ってくれ無くなったから。


「……もういいよ。別れよ。もういい。」

「…勝手にして。」



僕は粗方荷物をまとめて明日香の家を出た。



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