第10話 ミステリH 10 ちがうよ,ママ

青天の霹靂

ハミルから恋を告げられるとは思わなかった


・・・


ハミルが運転するタクシーに乗ったのは

4年前だった


名古屋駅から昭和区の自宅まで飛ばす県道60号線

友人との飲み会で酒に呑まれていたチナナを介抱したのが

ドライバーのハミルだった


有事の際にと残されたハミルの連絡先に

後日礼の電話をした

なんとなく会話が弾んだ

それからメッセージのやり取りをする関係になった

皆にハミルを紹介したのもチナナだった


少し軽薄だったか


恋の相手としては意識してなかったのに、

前の恋心が終わりに近づいていたし。


ハミルの真剣な表情や想いを告げる

たどたどしさ、が嬉しかった

しどろもどろ、が本当に愛おしかった


直ぐ、交際を決めた


少し軽薄だったかな



喜色満面

ハミルを幸福感が包んだ

想いを寄せた女性との交際が叶ったし、

しっかりと自分の想いを告げた


目を逸らさなかったし、

緊張にやられ言葉が詰まったが、

俺はちゃんとできたよ


うん、そうだよ


不可思議にも


きちんと、男の役目を果たしたこと

告白が成功したことよりも


ちがうよ


🤱4+2=だいすきママ🤱だよ


まま


七文字を唄ったよ


#ハミル

#チナナ

#ミステリH

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