魔王の討たれた世界で呪われた勇者は中年男と旅する

@onimusyamaru

第1話 無気力な男、奇妙な少女と出会う

「はぁ」

ある町の裏路地、一人の死んだ様な目をした男がため息交じりに歩いていた

無精髭にボサボサの髪、一見浮浪者である。

「おいっ、そこお前」

「んんっ?」

突然声を掛けられ男は振り返る

「っとブライじゃないか、また飲んだくれてたのか?」

声をかけたのは鎧を着た男だった、街を巡回している自警団だ

「...別に俺の勝手だろ」

自警団に対し不愛想に返す男ことブライ

「はぁ、まぁ酒を飲むなとは言わんがほどほどにしとけよ、最近は物騒だからなこの間の行方不明者も街に侵入した魔族仕業だって噂だ お前も気をつけろよ」

「わかったわかった、家でおとなしくしてるよ」

そういうとブライは歩き出し裏路地の闇に消えそれを無言で見送る自警団

「はぁ、おせっかいな奴だ」

そう愚痴りながら歩くブライ、曲がり角に差し掛かった時だった

「ハァハァ、きゃぁ!」

「うおっ!」

ブライは飛び出してきた誰かとぶつかった

「あいたた」

長い銀髪の少女だった、見たところ10歳くらいだろうか背中には少女の少女と同じくらいの剣を背負っている。



この出会いが二人のその後を大きく左右することになる

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