第55話 イクスの新能力
「大丈夫か。初!」
「よかった。初。起き上がった。でも、安静にしとけ。」
「何言ってんのイクス。初、目を閉じて寝たまんまだよ。」
⦅イクスさん。私はもう幽体です。なぜ見えるのかは分からないけど、この声が聞こえるなら、カリンにこう伝えて。⦆
『あー捕まっちゃった。次は何する?まだ鬼ごっこ?かくれんぼ?』
『うーん。もう暗いし、帰ろうか。』
『うん。そうだ、私と約束してくれない?』
『約束?』
『私、実は、癌っていう病気にかかってて、最近辛くなってるの。だから…』
『じゃぁ、ボクの医術で治してあげる。約束ね。』
『......うん...。』
⦅医術の天才になって、困っている人を助けてあげてって⦆
「カリン。なんか俺、幽体になった初が見えるみたい。それで、カリンに、⦅医術の天才になって、困っている人を助けてあげて⦆って言われたんだ。」
「————!!イクス、初が見えるの⁉……お願い!しばらく一緒にいて。初と別れるの寂しい!」
「ボク、強いから。龍紋だし。」
「えっ!?」
「あっ、、、」
「——ねぇ、専属神って、知ってる?」
「うん。男で、龍紋で、専属神は死んでも生き返るけど、主が死ぬと、専属神共々死んじゃうっていう、でも、ボク、男じゃないよ。」
「俺も龍紋だよ。」
「………えっ⁉」
「えっとー、あのー、お、俺の、俺の専属神になるか?」
「……うん。」
≪専属神契約が完了しました。残り五人です。≫
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