Dragon Emblem ~ 異常者である俺が最強の力を手に入れ、やがて全世界の英雄となる~

イクス

紋様

第1話 異常者

 「俺は、‟異常者″だ。」


紋様には能力が備わっている

ふつうは、この世界で生まれてから10年たった次の日くらいから、顔に‟紋様″が出る。……はずだった。だが、僕には1ヶ月たっても顔に紋様は出なかった。俺には、弟がいる。弟は、ちゃんと紋様が出た。しかも‟獅子″のを。

紋様には6種類あり、1つ目は「鷲」。能力は空を飛ぶ。俺のママ、マリアの紋様だ。2つ目は「狼」。能力は影に入ったり、熟練者なら、人の紋章を偽装することだってできるが、能力は使えない。狼の紋様になった人の7割が忍やスパイになる。3つ目は「鮫」だ。能力は水の中で息が出来、泳ぎがうまくなる。

4つ目は「鬼」だ。能力は馬鹿力だ。とても重い武器を軽々もち上げることができる。…が、7割が大手犯罪者になるのであまり好かれていない。俺のパパ、ラウスはこの紋章だが、村の皆から強い信頼をうけ、今まで一回もの犯罪を犯していない。5つ目は「獅子」だ。俺の弟、ウルスは獅子だ。獅子は足が速いし、待ち伏せが得意、鬼ほどではないが、力持ち。全人類の1%のみが手にいられるとても高価なもの。最後、6つ目は、「龍」だ。伝説の勇者、レイの紋章であり、もう500年も龍の紋章が確認されていない。

俺は学校が退屈で仕方なかった。何故か全てのことをよくわかり、皆が難しいと言っている体育だって、どれも朝飯前だ。

それに加え、クラスメイトなどにいつもからかわれていた。先生と家族だけが自分の味方だ。あともう一人、幼馴染のリンも、僕の見方だった。

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