妖冥鬼神伝 〜極度の女嫌いの剣士は、自分に懐きまくる半妖の少女を甘やかす〜【side 霊弥】

登場人物紹介

小鳥遊霊弥（たかなしれいや）　

雪里学園男子部高等部四年生（高校一年生）で、双子の兄。幼いころから剣道に慣れ親しむ。六年前にナニカに襲われ、両親を喪った。銀色の髪と深い青い目、どこか影のある端正な顔立ちが綺麗な青年。弟の早弥（さや）と、半妖の少年、五龍神田寳來（ごりゅうかんだほうらい）と暮らしている。寳來と共に行方不明の早弥を探し迷ううちに、知らぬ場所へ迷い込んでいた。偶然泊めてもらった少女に懐かれている。

眞姫瓏（まきろう）　桃色の長い髪を二つに結った、和装の少女。使用人たちと共に天空の邸宅に住んでいる。御札を操り術を繰り出す術師。月に数回家に訪れる「兄」が半年も来ていないので、ずっと待っている。人嫌いで、まして女は最も苦手な霊弥に異常なほど懐く。

小鳥遊早弥（たかなしさや）

雪里学園男子部高等部四年生（高校一年生）で、双子の弟。幼いころから弓道に慣れ親しむ。兄同様、六年前にナニカに襲われ、両親を喪った。銀色の髪と深い青い目、柔和で端正な顔立ちが可愛い青年。兄の霊弥（れいや）と、半妖の少年、五龍神田寳來（ごりゅうかんだほうらい）と暮らしている。寳來提案の動体視力の訓練中に、知らぬ場所へ迷い込んだ。通りがかりに助けた妖狐の少年の許婚ということになっている。

五龍神田寳來（ごりゅうかんだほうらい）

雪里学園男子部高等部四年生（高校一年生）で、陰陽道を使う。自身の血液で生成した鎌を振り回して豪快な剣戟を繰り出す。五龍神田家という良家に生まれたゆえに、辛い境遇を生きて来た。青みがかった黒髪と藍色の目、背中から生えた三対の翼が目を引く。実は他にも謎が多く……？

李陶凌（リ・トウリョウ）、鄭伊索（チョン・イソ）

謎の二人組。寳來の取り巻きを心の底から敵視している。