エピローグ

「よく来たな、人間の探索者よ!さぁ、お前たちを鍛えてやる。かかってこいよ!!!」


:乙~

:リッチ様~♡

:いや、普通に始まったけどなんでやねん!

:見た目がリッチじゃなくなったのが残念だわ

:えっ?

:今の方がよっぽどイケメンでステキ♡

:リッチ君は害悪じゃなかったけど、この男は害悪なんじゃないか?

:アンチくん混乱中

:wwwwww


あのあとダンジョンの管理者権限で地球を元に戻した。これで切り刻まれてダンジョンに組み込まれることはなくなったわけだ。しかし、ダンジョンと地球の接続を消すわけにはいかなかったんだ。なぜなら、30年の間に地球はダンジョンに依存してしまっていたから。


まぁ、スタンピードは起きないようにできたから、地球側からしたらウハウハだろうが、それくらいの代償は払ってきたと思うからいいだろう。

もちろん他の世界も可能な限り戻した。


ダンジョンに入りたいと思うやつだけがモンスターと戦えばいいし、それで資源が入手できるんだから。


もどったフランとレファと姫乃と夢乃は戦女神を継続した。

俺や詩織、ロゼリアと早紀は名誉メンバー扱いらしい。いや、皇一は?

なんでわざわざそんなことにしたのかは理解できないけど。


そして世の中は第二のダンジョン時代が開幕した。

と言っても特に変わらないか。

ドロップする資源を求めてダンジョンに入る人が少し増えたくらいかな。


可能なら全てのダンジョンに死に戻り機能をつけたかったんだが、雪乃に止められた。新宿からも外した。

神としてえこひいきはダメらしい。よくわからん。


死んだら輪廻に混ざって次の場所に生まれるべきで、魔力によってこの世界に留めると魂が棄損する可能性があると言われた。


できるからやっていたけど、事故が起きる可能性があると言われたら止めざるを得ない。

迷宮神を倒すために必要だったと思うが、もうそれはなくなったんだから素直に止めた。


ちゃんと俺のHPで案内した。

そうしたらYa〇ooのトップページに『リッチ様から見捨てられた? 新宿ダンジョンの死に戻りが停止!』とか出ててウケた。


まぁ、自由競争においては世界各国、国内各地と公平に扱うべきだな。

変わりに全世界平等にHPとかMPとか攻撃力とか防御力とか素早さとか運とかを表示して比較できる機能をリリースしてやったぜ。

スキルだって見えるんだぜ?

ふふん。ちゃんと神様してるだろ?

 

:もう迷宮神も倒したのになんで続いてんだこの……名前なげぇよ

:”弱き人間どもめ!?俺が貴様らを育ててやるから死に物狂いでかかってこいやボケェ!”チャンネルでしょ!

:それそれw

:あっ、誰か来た……ってなんだよ、おっさんばっかりかよ

:あれ、Aランクパーティーじゃね?

:知らねぇよ。配信だからてっきりフランさんとかレファたんとか姫のん夢のん来たかと思うじゃん

:それこそ知らねぇよ!


まぁ、いつもの癖で誰か来たから配信ボタン押しただけだしな。

人間の指に戻ったからミスは減ったけど、ミスを装ってまたレファの映像とか流してみようかな?



「おらぁ、早くリッチ出て来いよ!」

「ひゃっはっは~。俺たちが怖くて出て来れねぇんじゃね?」

「ウケる。モンスターがビビるなよなぁ!!!」

「でも綺麗な女が3人いるらしいからなぁ!」

「俺たちで可愛がってやるぜ!」

「「「「ふごぉおぉぉぉおおお……」」」」


:あれ? もう終わった?

:なにが起きた……

:全員きっちり腹パンくらったみたいだな

:ご愁傷様ナムナム

:正直、リッチ様をどうにかした上で奥様方をどうにかできるという思考が信じられない

:クズなバカだったな


「なによ、勝手に入ってこないでよ、気持ち悪いわね」

「……一応探索者たちだったんだが」

「えぇ? やり直そっか。5分戻せばいい?」

「ダメだろ!」


:普通に時を戻そうとするなwww

:神々の会話だなぁ~

:今日も平和だ


「じゃぁ、せっかく配信されてるし、私が鍛えてもらいますね」

「なんで!?」

そこに突然現れた詩織が絡んでくる。

なんでだよ。


師匠せんせい覚悟!」

「なんでだよ!?」

突然絡まれ、そのまま挑まれる俺。なんて可哀そうなんだ。


:いけ~しおりん!!!

:お前見えてるの?

:なにも見えないわ♡

:異次元の戦いが繰り広げられてるんだろうけども……

レファ:詩織行け!!! くそリッチを叩き潰せ!!!!

:レファたんも通常運転で草

:おっ、止まった。しおりんが蹴りでも入れたのかな?

:リッチ様吹っ飛んでるwwwww

:レファたんなら見えてそうだから解説を……

レファ:詩織が魔法叩きこんだけど避けられて、殴りかかったけど受け止められて、そのまま抱っこされそうになったから自分の身体に向けて魔法を複数放ちつつ転移してリッチにぶつけようとしたのにくそリッチが全部避けちゃった。その後、再び蹴り込んで、くそリッチが詩織の胸触ったんだけど、その瞬間を見逃さず蹴りを入れたわね。

:触った!!!

:先生!リッチ君が悪いことしました!!!

:リッチ様……そんなに触りたいなら私の……

:リッチ、許すまじ(ギリギリ)



くそっ、喰らった。


師匠せんせい……別にこんなタイミングで触らなくても、夜にいっぱいさせてあげるのに」


:ぐはぁっ……

:くっ、しおりんがぁ……俺のしおりんが~(涙)

:まぁ奥さんの1人なんだから当然じゃね?

レファ:いちゃいちゃすんなーーー!!!!

:ただのやじで草


「レファだって私たちが空いた1日を狙ってたまに来てるでしょ?」


レファ:ちょっ……詩織!

:なにぃぃぃいいいぃぃいいいいいい

:くそ~、狙い目だと思ったのに

レファ:狙い目ってなによ!!(怒)

:恭平おつ……

:どんまい恭平

:残念だったな恭平

:お前ら、一応言っておくが、確か恭一だからな?

:あっ……

レファ:そもそも恭一とそんな関係じゃないわよ!!!

:⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク


その後、詩織が満足するまで戦ってから抱きしめてキスして落ち着かせたが、特に何かに怒ってるとかじゃなく、なんとなく戦いたかっただけだったらしい。

なんなんだ?




「さぁ、ご飯にしましょう」

そこにエプロンをしたロゼリアが出てくる。


:きゃーーーー、ロゼリア様のエプロン姿ステキ!!!!!!!

:裸エプロンじゃなかった件……

:リッチ君、信じていたのに……


うるせぇよ。


「この探索者たちどうしよう」

「部屋の外に放り出せばいいわよ。ぽいっ」

「死んだら自己責任です。偶然じゃなくて、私たちがいるのがわかっていてやって来たんだから当然の報いです」

雪乃も詩織も容赦ない。

 

:そんなやつらポイでいいよ

:今日もリッチ様たちが平和に暮らしてるのが見れて幸せだなぁ

レファ:私もご飯食べて来よ

:1人寂しいレファたんであった

レファ:うるさいわよ! ゆめのんとご飯行ってから博物館に行く約束してるの! 羨ましいでしょ!?

:小悪魔と小悪魔のデートだと!?!?

レファ:うるさいわよ

:混ぜてください

:代わってください

レファ:なんで代わるのよ!!!






苦しい日々の後は、こんな感じになったよ。



あれ? 今の方が苦しい気が……おかしい……。












***

ということで、お読みいただきありがとうございました。

これにて本編完結でございます。

167話 約415,000文字というなかなかの長編(自分的には過去最長)になりましたが、書いて来れたのは読んでくださった皆さんのおかげです。

本当にありがとうございました。


この作品は、もともと現代ファンタジーダンジョン配信物にチャレンジしたいと思い、ショタ主人公と義理の姉の物語(この小説は限定ノートに置いていますw)を書いていた途中でふと思い立ったところから始まりました。


思いついた日の近況ノートによると……

***

転生2回やって日本に戻ってきた主人公(ボスモンスター)によるダンジョン配信です。

もう滅茶苦茶です。

でも、滅茶苦茶だからこそ、ダンジョン探索者を倒せるし、嫌がらせもできるし、なんなら探索者からカメラとスマホ盗んで配信もできる!

そんな風に考えてしまったのです。ついつい……。

***


最初はただそれだけだったのですが、速攻でちょっとエッチなリッチになっていました。考えついた時には特に意識していませんでしたが、きっとバスタードのエデイーのリッチーに、ダーク・シュナイダーが合体したかのようなキャラになったように思います。


そして何度も何度も公開前に読み直し、書き直し、カドカワBOOKSファンタジー長編コンテストに合わせて投稿させていただきました。


現時点での結果として、多くの方に読んでいただき、また幸いにも毎日星評価を頂けたことで3,000フォロー、★1,200、70万PVを超え、コンテストでも中間選考に残ることができました。

 ※最近少しフォローが下がって3,000弱でうろうろしていますがw


読んでいただいたみなさんのおかげです。ありがとうございました。


僕自身としてはまだまだたくさんの作品を書いていきたいと思いますので、どうぞ引き続き応援いただければ幸いです。

作者フォローなど頂けたらとても嬉しいです。(新作公開時には連絡できることになると思うので、どうぞよろしくお願いします。)


ということで、ドキドキしながらもともとの発端だったカドカワBOOKSファンタジー長編コンテストの結果を待ちつつ、カクヨムコンを楽しんでいきたいと思います。

(カクヨムコンにもたくさん参加してますので、機会があればお読みくださいませ。

2作品だけ紹介をw

『仲間を庇って~』異世界冒険部門https://kakuyomu.jp/works/16818093088918831876

『世界を救うための~』現代ファンタジー部門

https://kakuyomu.jp/works/16818093083358192875)


それでは長くなってしまい申し訳ないですが、これであとがきを終わりたいと思います。


最後にもう一度、本当にここまでお読みいただいてありがとうございました。

※まだまだ星評価やコメント、応援、フォローはお待ちしております!

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