第71話 再会(冒頭だけ掲示板)
【消えろ】八咫烏について語る回 pt524【クソ野郎ども】
1.名無しの被害者
ここは日本の迷惑な探索者グループである八咫烏への文句を言うスレです。
八咫烏厨はどっか行ってください。
八咫烏のトップ・四鳳院竜司の伝説の1枚はこちら
https://www.sekaihatsunokirinuki.xxxx.com
無傷の暗黒騎士と、周りで倒れてる婚約者+仲間たちと、早紀様に言い寄る竜司を写した写真だぜ!
次スレ立ては>>980さんお願いします。
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245. 名無しの被害者
さようなら八咫烏。キミたちがいたことは全て忘れ去るよ。
246. 名無しの被害者
もうすでにざまぁ的な視点でも興味はないけど、速攻で解散してほぼ全員が何らかの理由で逮捕ってことでOK?
247. 名無しの被害者
姫乃さん以外に見たい顔もないからお仕置きされてる画像見てもキモいだけだしな
248. 名無しの被害者
新宿ダンジョン100層から逃走した竜司が逮捕されて喚いてる動画だけは拡散されてたな。最初から最後まで恥ずかしいやつだ。
249. 名無しの被害者
姫乃さんと、夢乃さんだっけ?酷い話だよな。2人が助かってよかった。以上!
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□新宿のとある病院(詩織)
私は
「大きい病院……」
姫乃さんとは病院の門の前で待ち合わせしたんだけど、そこから病院の建物を眺めて感嘆の声を挙げていた。
以前見かけたときよりも表情が穏やかになっているのは、八咫烏の悪辣な影響がなくなったからでしょうね。
「おはようございます」
「あっ、おはようございます。今日はわざわざ付き添ってもらってすみません」
そう思いながら尊敬する
「都内のダンジョンで怪我した場合、たいていダンジョン協会が提携してる病院に行くんだけど、大ケガの場合はたいていここだもんね。恭一がよく来てたわ」
私だけだと緊張してしまうから、彼女……レファも一緒に来てくれてよかった。
それにしてもこんな大きな病院によく来てしまう恭一さん……大丈夫なのかしら?
「姫乃さん、詩織、おはよ。夢乃さんの場所は聞いてるから案内するね」
「おはようございます。ありがとうございます。よろしくお願いします」
レファは相変わらずのハイテンション。
とても明るくて、ありがたい。
私と姫乃さんだと堅苦しくなっちゃうから。
「そんなに固くならないで。って、私の方が年下だし、ランクも低い……むむむぅ。敬語使った方が良いかな?……じゃなくって、いいですか?」
「いっ、いえ。普通でいいですよ?」
「じゃあ、姫乃さんもね!この呼び方が固いわね。ひめのんって呼ぶからそれでいいね♪」
「うぅ、うん。じゃあ、私もレファと詩織って呼ぶわね」
距離感おかしい気もするけど……ん?メッセージ?
3人で会話してたら、スマホが鳴る。
3人とも。
って、
「ん?メッセージ?くそリッチからね。って、ふざけんじゃないわよ!!!?」
「お父さん……」
3人で同時に開くと、そこには
塔ちゃん:そろそろ合流したか?姫乃、詩織はいい子だし、レファも悪い奴じゃないから仲良くな。あと、緊張してそうだから言っておくけど、詩織は”しおりん"でいいし、レファは"めすがき"とかでいいからな。
さすがにそのあだ名はないと思います、
「えっと……」
「ひめのん忘れて!あのくそリッチめ!!!」
レファ :くそリッチ!うるさいですわ!!!
姫乃 :お父さん。レファちゃんは優しくて明るい良い子ですよ?今も和ませてもらって気が楽になったところでした。
レファ :それはちょっと恥ずかしいというかなんというか……。
きっと場の雰囲気を穏やかにするためにあえてハイテンションで突撃してくれたんでしょうね。
それを全て理解されて、さらに書かれてしまうのは確かに恥ずかしいかも。
「いや、詩織まで撫でてくるのなしよ!あなたはライバルなんだからね!!!」
レファの顔がちょっと赤いのもまた可愛いんだけどね。
「むぅ~みんなして」
塔ちゃん:というのは冗談だ。詩織、レファ、すまんが娘をよろしく頼む。無理のない範囲でいいから。
詩織 :もちろんです。
レファ :最初から素直にそう言えばいいのに。可愛げのないリッチね。
塔ちゃん:可愛げがあったら怖くないか?よ♡ろ♡し♡く♡とかか?
レファ :怖いというかキモいわね。そしてなんか古い。
詩織 :レファw
塔ちゃん:ははは。まぁ、よろしくな。じゃあ、また病室に入ったら呼んでくれ……
詩織 :あっ、
むぅ。既読が減りましたね。
いったい今どこにいるんでしょうか?
「くそリッチのせいでなんかおかしくなったけど、病室に行こうか。こっちよ」
レファが気を取り直して先頭で歩いていく。
めちゃくちゃ愛らしい外見なにの、こういう気楽で気安くてノリが良いところがきっと人気の理由よね。
「それにしても大きい病院ね」
「そうなのよ。はじめてきたときは迷ったわ」
「何回も来てるの?そういえば恭一さん?」
「そうなのよ。今もあっちの病棟にいるわ。行ってやらないけど」
「行ってあげないんだ」
「だってもう治ってるはずなのにゴネて病室にいるのよ?」
「えぇ?」
「配信中に失態を晒して精神的に不安定なんだって。失態なんて、いつものことじゃない。なにを気にしてんのよ」
私たちはおしゃべりしながら歩いていく。
恭一さんはそっとしておいてあげた方が良さそうね……。
それでレファはチーム結成に傾いていたのね。
私たちはそのまま病棟に入り、レファが受付とナースステーションで面会に来たことを告げてくれて、病室に辿り着いた。
「夢乃?」
「姫乃?嬉しい。ようやく会えた。ありがとう」
そこで待っていたのは感動の再会で、姉妹が涙を流しながら抱き合う姿は無事助けられて良かったと心から感じられるものだった。
とても穏やかで、強くて、安心感があって、おちゃめ。
なぜかとても惹かれる人。
モンスターなのになぜか私の中で
***
ここまでお読みいただきありがとうございます。
無事、カドカワBOOKSファンタジー長編コンテストの応募期間を走り抜けまして、あとは明日9/3 11:59までの読者選考期間を残すのみとなりました。
みなさん、どうか当作品の中間選考突破に向けてお力添え(作品フォロー、星評価(☆☆☆→★★★))をお願いいたします。
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