【本編完結】リッチ様の探索者育成譚~2回の異世界転生で地球に戻ったのにダンジョンのフロアボスになっていた最強の俺は、配信しながら超可愛い探索者たちを育てて世界崩壊を防いでやるぜ!
第22話 変なやつを呼び寄せてしまったようだ
第22話 変なやつを呼び寄せてしまったようだ
「はぁ~っはっは!楽しいなリッチ!やっぱり強いじゃないか!!!!」
そう言いながら拳を休めない女……。
「☆▽◆△□◇○★」
そう言いながら右腕を休める俺……。
:おい、なんでリッチ様は女の胸に手を置いてるんだ?
:そりゃ、お前、あれだろ。いつものお茶目な悪戯ってやつだろ?
詩織:……(怒)
:なんでだよwwwwwwwwww
防御は魔法障壁だから俺の手は今フリーなんだよ……。
「貴様!!!!!!(怒)」
案の定、怒った女は俺に向かって拳を叩きつけた後、そのまま回転しながら蹴りを入れてきた。
だが、そういうのを待ってたよ。
視認できるか怪しいくらいの凄まじいスピードだが、この一瞬がお前の命取りだ。
俺は魔法をイメージする。
貯めて放つタイプじゃない。
最初からこの女を貫いた姿を創造し、そのまま魔力を込め、一気に発動させる。
「なっ……」
女は崩れ落ちていく。
気付いた時にはお腹に風穴があいているんだから、もう動けんだろう。
悪いな。
俺に本気で勝ちたかったら、俺に魔法をイメージさせてはいけないんだ。
<戦闘終了です。挑戦者は全員戦闘不能に陥ったため、設定に基づいてダンジョン外に転送されました>
:ゴシゴシゴシゴシ
:えっと、今なにが?
:なんか凄まじい速度でフランソワ―ドがパンチから後ろ回し蹴りの連撃に行った気がしたんだけど
:俺は見たぞ……
:お?さすがS級探索者!見えたんか?解説してくれ!
:リッチ様が魔力を込めたと思ったらフランソワ―ドの腹に穴が開いてた
:は?
:は?
詩織:は?
レファ:は?
:それであとはいつもみたいにあの女は転送されて行ったから、きっと新宿ダンジョンの入り口送りだ。
ふぅ。なかなか楽しい戦いだったな。
□新宿ダンジョン100層ボス ロゼリア
あぁ、ぞくぞくするわ……。
私も全力で戦って、ボロボロにされたい……。
この配信に映っている赤い髪の女が羨ましい。
あぁ~なんて強さ。
どうしてそんなところにいるのか知らないけど、また来てほしいわね。
私はあの時の戦いが忘れられないの。
なぜか上の層から降りて来たから、完全になめプでしぶしぶ相手をした私が愚かだった。
あっさりと100本の暴力的な魔法の矢で貫いて進んで行ったあのリッチ。
意味不明な強さだったわ。
理解できるかしら?
どう言えばわかりやすいのかな?
自分の子どものようなものがやってきて遊んでって言われたから相手をしようとしたら、
その後は無難に付き合いつつ距離を埋めているけど、あの瞬間、私の心も貫かれたのよ♡
□新宿ダンジョン40層ボス部屋
なんか変な思考が飛んできたような……ちょっと力を使いすぎて疲れたかな?
あの女……フランソワードといったか。
なかなかの強さだったな。
お陰で配信も掲示板も大騒ぎだ。
ツブヤイターのトレンドでも"リッチが女の子を貫いた"とか酷いやつが8位にいて、さすが世界9位に勝ったモンスターとか言われてるし。
ちなみに同時接続は30万人を超えていたらしい。
これで少しは危機感を持った人間どもが真面目に探索を頑張るだろうか。
それか、またここに来なくなるだろうか……。
フランソワードは強かったけど、まだまだ強力な魔物と戦った経験が少なそうだ。
肉体を駆使した戦いでも強力なのはわかった。
おそらく大剣にも自らの体にも相当強力な魔力を纏わせて戦うタイプで、魔力のほとんどすべてを強化に突っ込んでいた。
だとすると、あんなに簡単に折れたり捨てたりするような大剣ではいけない。
きちんと強力な武器をまずは1本持って、それを軸に戦うべきだ。
戦いの直後にネットを見ていて、あいつのSNSを見つけた俺は、アドバイスを4,000文字くらいにまとめて送っておいた。
返信はないが、既読はついているから、まぁいいだろう。
そして、また探索者がやってきたようだから、配信をつなぐ。
:リッチ様、またご出動ですか!?
:さすがリッチ様。かっこいい!
:リッチ様が社畜も驚くくらい働いている件
:いや、さっきの戦いが凄まじすぎて、あれ見た後に挑むやつの頭おかしいんじゃないかと思ってる
:俺は疲弊したところを狙ったレファたんを期待してる……はぁはぁ
:今日こそ吠え面をかかせてやりますわクソリッチ!(byレファ)
レファ:そんなことはしませんわ!わたくしを騙るのはやめてください!
:あっいた。
:あっごめんなさい。
:遊んでないで。入ってきたぞ?
:あいつは……
もの凄い余裕を醸し出しながらゆっくり歩いてくる男。
人を見た目で判断してはいけないのかもしれないが、チャラ男以外の言葉が見つからないんだすまない。
なにかを隠し持っているのかと思って何度も魔力探知をしてみるが、見えてくるのはゴミのような魔力量だけ。
こいつはどうやってここまで来たんだ?
いくらダンジョンの40層は上層扱いだとは言え、こんなゴミみたいなやつがやってこれるほど弱い魔物ばっかりじゃないぞ?
「くっくっく。よう、リッチちゃ~ん。お疲れかい?」
話し方もチャラいゴミのような男……。
なにしにきたんだ?
***
ここまでお読みいただきありがとうございます!
それでは早速、キャラ紹介の第九弾です!
いやぁ~美しいですね。僕(作者)の好みです……ひぇ~大剣で殴らないで!え?早くしろ?わかりました!それではどうぞ!
名前:オリビエ・フランソワード・リーランチェスカ
見た目:長身で赤髪の美人さん。とてもあんなでかい大剣を振り回せるとは思えない。
役回り:猿。以上。
リッチ:おぉ~ようやく犬に続く主要キャスト来たな。
作者:登場しないやつばっかって怒るからさ
作者:それではこれで桃太郎式キャラ紹介を終わります。礼。
リッチ:あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・し・た~じゃね~んだよ!桃太郎ときじ、どこ行ったんだよ!?
作者:し~。それ言ったらネタバレだから終わるんだよ
リッチ:どういうこと?意味あったのこれ!?
作者:失礼な!!!ということで楽しんでいただけましたでしょうか?今回紹介しなかったキャラについては、また次の機会で!
リッチ:次は金太郎形式でとか言わね~だろうな!
作者:やめて~何も考えてないからやめて~!
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