【第24話】
その翌朝7時頃であった。
ところ変わって、家の居間にて…
家の居間の食卓には、直家とりつよと忠家となおみがいた。
4人は、あさごはんを食べていた。
しかし、さおりは食卓にいなかった。
そこへ、制服姿のさおりが四角いカバンを持って居間に来た。
直家は、過度にやさしい声でさおりに言うた。
「さおり…朝ごはんできているよ…食べて行きなさい。」
(ガーン!!ガーン!!ガーン!!ガーン!!)
直家が言うた言葉に思い切りブチ切れたさおりは、4人の頭をかたいもので殴りつけた。
その後、ドカドカと足音をたてながら家から出た。
さおりに殴られた4人は、ひどくコンワクした。
たいへんだ…
一刻も早くさおりの心のケアをしないと…
手遅れになる…
さおりの心のケアを一刻も早く始めないと手遅れになる…
そう感じた直家だが、
直家とりつよ夫婦はさおりに向き合う気はないと言うたので、さおりの心のケアをする気はないようだ。
時は、昼過ぎであった。
またところ変わって、飯田市高羽町にあるセブンイレブンにて…
なおみは、店内で新しく来たお弁当を陳列ケースに入れ換える前に賞味期限切れのお弁当を取り出す作業をしていた。
その時、ヤキソバヘアで黒のサングラスをかけていてももけた(ボロくなった)ハラマキ姿に地下足袋をはいている竹宮がやって来た。
竹宮は、なれなれしい声でなおみに声をかけた。
「ちょっとかまいまへんか?」
「どちら様ですか?」
「え~と…コーシンジョを運営している代表でおますが…そない言うたらわかりまんねん。」
「営業妨害をするのであればお帰りください!!」
なおみは、竹宮に対して怒った口調で言うた。
竹宮は、ものすごく怒った声でなおみを攻撃した。
「おいコラ!!オレはオドレのおかあから暴力をふるわれた被害者だぞ!!このまま帰るわけにはいかんぞ!!」
「うちの母があなたになにをしたと言うのですか!?」
「オレは、テメエのおかあがいた幼稚園をやめた男だ!!」
「えっ?」
「テメエのおかあが園児に対してきつい暴行をふるった…テメエのおかあがふるった暴力が原因で何人の園児が被害を受けたのか数えてみろ!!」
「やめてください!!」
竹宮は、行方不明になった男の写真をなおみに見せながらなおみをおどした。
写真に写っていた男は、
「ほな、この写真に見覚えはないか?」
竹宮に見せられたなおみは、顔が真っ青になった。
ウソ…
ウソでしょ…
竹宮がなんで
竹宮は、怒った声でなおみに言うた。
「ホンマに知らないのか?この男は、ワテの
(ドカッ!!)
思い切りブチ切れたなおみは、両手で竹宮を突き飛ばした。
突きとばされた竹宮は、怒った声でなおみに言うた。
「なんやオラ!!よくもワテをどついたな!!」
なおみは、生意気な声で竹宮に言うた。
「出ていってください!!」
竹宮は、よりしれつな怒りをこめながらなおみに言うた。
「分かった…せやけど、これで終わったと思ったら大間違いだぞ…ワテはあんたのおじいにもうらみがあるんや…きっちりオトシマエをつけるまでなんべんでも来るぞ!!」
竹宮は、なおみをおどしたあと店から出た。
竹宮におどされたなおみは、ものすごく困った表情でつぶやいた。
一体どういうことよ…
竹宮がうちの祖父にもうらみがあると言うたけど…
よくわからない…
こわい…
なおみは、竹宮に対してより強い恐怖心を抱くようになった。
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