【第22話】
6月11日の午後であった。
この日は、朝から雨模様の天気だった。
ところ変わって、飯田市高羽町にあるセブンイレブンにて…
名古屋の女子大へ行くことを断念して通信制の大学に通っているなおみは、ここでバイトをしていた。
この時、なおみは休憩時間を利用して大学から与えられたレポートを書いていた。
その時、お客様がたくさん来たので店に戻ってレジうちをした。
午後4時頃であった。
なおみのスマホに電話に着信音が鳴った。
電話は、りつよからであった。
「もしもしおかーさん!!今はお客様の応対をしているから持ち場を離れることができないの!!」
ところ変わって、りつよがパートで働いている
りつよは、作業場で揚げ物を作る仕事をしていた。
りつよは、揚げ物をしながらケータイで『さおりを迎えに学校へ行きなさい!!』となおみに言い放った。
「なおみ!!もう4時を過ぎているわよ!!さおりが学校で待っているから迎えに行ってよ!!おかーさんは今揚げ物を作っているから、行くことができないのよ!!」
りつよは、ガチャーンと電話を切ったあと揚げ物を作る仕事に戻った。
しかし、思うように揚がらないのでイライラしていた。
なおみは、店長さんに『妹を迎えに学校へ行きます。』と言うたあと店から出た。
その後、ダイハツタント(軽自動車)に乗って、さおりがいる中学校へ向かった。
なおみが学校に着いたときであった。
ほかの生徒からさおりが学校から出たことを聞いたなおみは、大急ぎでさおりを探しに行った。
さて、その頃であった。
学校を出たさおりは、地方道456号線大島阿島線沿いの道をとぼとぼと歩きながら考えごとをしていた。
この最近、祖父と母がイライラしてばかりいる…
さおりは、そんなギスギスした中で暮らすことがイヤになった…
毎日、なおみが運転する車に乗って通学することがうざいと感じるようになった…
何でもかんでも家族主義で通す祖父と母が大キライ…
女々しい父も大キライ…
そして…
姉も大キライ…
さおりの心は大きく傷ついていた。
そんな中で、恐ろしい事件が発生した。
とぼとぼと歩いているさおりの前に、派手なシャツを着た男ふたりが現れた。
「イヤ!!離して!!離して!!」
男ふたりに無理やり車に乗せられたさおりは、山奥へ連れて行かれた。
ところ変わって、豚小屋の中にて…
豚小屋の中にいる豚たちがより強烈な鳴き声をあげていた。
さおりは、派手なシャツを着た男ふたりに倒されたあと身体を押さえつけられた。
「イヤ!!離して!!離してイヤ!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
「痛い!!痛い!!痛い!!」
ひとりの男に両腕を押さえつけられていたさおりは、もうひとりの男から平手打ちで顔を叩かれた。
もうひとりの男は、さおりが着ていた制服のブラウスを思い切り破った。
ビリビリビリビリビリ!!ブチッ!!)
つづいて、ブラジャーをちぎられた。
「イヤァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァ!!」
さおりは、派手なシャツを着た男ふたりからボロボロに傷つくまで150分間に渡って犯された。
深夜11時過ぎであった。
さおりはまだ帰宅していなかった。
家で待っている家族たちは、ひどく心配した。
もしかしたら…
さおりは…
なんらかの事件に巻き込まれたのか…
そんな時であった。
(ガタッ…)
玄関の方でガタッという音が聞こえた。
なおみは、大急ぎで玄関へ向かった。
家の玄関にて…
なおみが玄関のドアを開けた時であった。
ドアをあけたなおみは、強烈な悲鳴をあげた。
「ギャァァァァァァァァァァァァァ!!」
さおりがボロボロに傷ついた姿で玄関に立っていた。
顔は赤紫色に腫れて、制服がズタズタに切り裂かれた。
下に着けていたブラジャーがちぎれて、着ていたショーツがなかった。
ボロボロに傷ついた身体に強烈な肥料のにおいが付着していた。
「おじーちゃーん!!おかーさーん!!早く来て!!」
なおみの叫び声を聞いた直家とりつよが玄関に来た。
ズタズタに傷ついた姿のさおりを目の当たりした直家とりつよは、泣き叫びながらさおりを呼んだ。
「さおり!!さおり!!」
「さおり!!どうしたのよさおり!!」
「さおり!!さおり!!」
直家とりつよは、激しい声で泣き叫びながらさおりを呼んだ。
さおりは、するどい目つきで直家とりつよをにらみつけた。
直家とりつよは、おいおいおいおい泣きながらつぶやいた。
どうして…
どうしてりつよがレイプの被害を受けたのか…
私たち家族に…
どんな落ち度があると言うのか…
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