豚小屋・2
【第9話】
「お待たせ…それじゃあ晩ごはんを食べましょうか。」
話は、家の食卓から始まる。
家の食卓には、あやみ(36歳・専業主婦)とあやみの姉・よしえ(40歳・パート主婦)のひとり息子・しゅうさく(3歳)とあやみの夫・
テーブルの上には、あやみが作ったお手製のクリームグラタンとグリーンサラダが並んでいた。
家族みんなが晩ごはんを食べようとした時にあやみが待ったをかけた。
あやみは、毒味役のしゅうさくにおいしくできているかどうかを確かめるために待ったをかけた。
しゅうさくが一口食べて『おいしい』と言うまでごはんを食べることができない…
この時、
ふざけるなよ…
しゅうさくが『おいしい』と言わないと食べれないのか…
思い切りブチ切れた
(ガーン!!)
「ギャァァァァァァァァァァァァ!!」
しゅうさくの強烈な叫び声をあげて泣いた。
あやみは、
それが原因で、大ゲンカになった。
「
「やかましいだまれ!!オレはクソガキがいらつくから殴った!!」
「アタシは、しゅうさくが一口食べて、おいしくできているかどうかを確かめたいから止めただけよ!!」
「だまれ!!」
(パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!パチーン!!)
思い切りブチ切れた
「オドレぶっ殺してやる!!」
「やめて!!いたいいたいいたいいたい!!」
(ブチッ!!)
その後、
つづいて、
「オイ!!このクソガキを始末しとけ!!」
母親は、怒った声で
「なんでしゅうさくを始末するのよ!?」
「かあさんもお人好しなんだよ!!あやみの
「よしみさんがお仕事でいそがしいからめんどうを見ることができないのよ…保育園の空きがないから…」
「ふざけるな!!」
「やめて!!」
(ガツーン!!)
思い切りブチ切れた
母親は、怒った声で
「なんであやみさんに暴力をふるうのよ!?」
「だまれ!!」
(ガツーン!!)
思い切りブチ切れた
「オドレぶっ殺してやる!!ワーワーワーワーワーワーワーワーワーワー!!」
(ガチャーン!!ガチャーン!!ガチャーン!!)
思い切りブチ切れた
母親とあやみは、ボロボロに傷つくまで
しゅうさくも、
アタシは…
しゅうさくが一口食べてみておいしくできているかどうかを確かめたいから待ったをかけたのよ…
アタシは、なんの落ち度もないのに…
もうイヤ…
事件が発生したのは、2017年7月14日の夜7時頃だった。
この日を境に、家庭は崩壊の危機に直面した。
これより、恐ろしい悲劇の第二幕があがった。
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