せっかく悪役令嬢に転生したのにヒロインが最強すぎて笑うしかない
氷室哀
第1話
「やばい遅刻する!?」
朝起きると時計には9時の文字が。
「遅くまでゲームやってたからでしょ…」
「そんな事ない!!」
母に反論を言いつつ着替えて歯を磨いて準備を進める。
「行ってきマース!!」
「あ、ちょっと」
元気よく玄関を出た直後の事だった。
私は通り魔に刺されて死んだ。
ほんの一瞬だった。刺された瞬間、何が起こったか理解して、思った。
「私……死ぬの…?」
そんなの嫌だ!!まだ高校生で青春満喫してるところじゃん!!
「なら、転生してみる?」
「うぇっ!?」
後ろから声がすると思えば、そこには神様ですよ〜的な人が立っていた。
「転生、する?」
「えっと…じゃ、じゃぁお願いします」
「分かった」
神様がそういった瞬間、私は謎の光に包まれた。これが転生、なのか…
と、いう前世の記憶をたった今思い出したのだ。どうやら高熱がでてその拍子に思い出したらしい。
私の名前はヘラ・オリンパス13歳。オリンパス家の一人娘であり、嫉妬深く、我儘なお姫様で有名である。病弱な体質であり今回の高熱もそれが原因なのだろう。
てか、そんなことより……
「お嬢様!?」
「大丈夫ですか?!」
使用人達の声が聞こえるけど…もう無理そうだ。
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