第6話

「生恋、クラス中アンタと町嶋くんの

話題でもちきりよ」

品が朝のミーティングのときに

わたしに話しかけたわけ。

「わかってる」

わたしは意を決すると壇上に立ち

大見えを切ったの。

「ええ、わたしは町嶋くんのことが好きです。

大好きです。できれば結婚したい

と思っています」

おお―っ!どよめきが起きた。

「やったな、町嶋」

「おめでとう、生恋」

祝福の嵐。

「いいの?生恋?そんなに簡単に決めちゃって」

品がダメ出しした。

「いいの、よく考えた末のことだし」

「オレ、実は品ちゃんのことが本当は

スキなんだ」

町嶋くんがそう告白した。

「ええーーーーーーーっ、ええーーーーーっ」

わたしはぶっとんじやったわけ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る