コラム 身近に存在する呪い


ここでは本編で紹介できなかった『呪い』や『猫』の知識を紹介します。

今回は『身近に存在する呪い』についてのお話です。




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🐱人を呪うと犯罪になるの?

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【呪い】と書いて「のろい」もしくは「まじない」と読みます。


「のろい」は『嫉妬しっと』や『怨念おんねん』などの悪意であり、「まじない」は『いのり』や『おはらい』といった所でしょうか?


どちらも根本にあるのは『人の想い』です。悪意ある想いが呪詛じゅそであり、その悪意を取り除くことが調伏ちょうぶくとなります。


昔は災害さいがい疫病えきびょうなども「のろい」とされてきました。

また、病気や怪我の治療には祈祷師きとうしが呪術を使用します。


明治時代には政府が呪術を禁止したこともあるようです。

神道以外の宗教に強い規制をかけました。


しかし、近代化が進んだ現代では、基本的に相手を呪っただけでは犯罪にはなりません。


直接、危害を与えていないからです。

ただ、SNSなどに書き込んでいたらアウトでしょう。


相手を脅す内容が含まれていれば『脅迫罪』に問われる可能性があります。

犯罪となるケースとしては――


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 ▼呪っていることを知らせる

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これは前述の通り『脅迫罪』です。

WEB上では『呪い代行サイト』というがあるようですね。


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 ▼相手が病気になる

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もし相手に呪ったことが伝わり、その所為せい神経症ノイローゼになってしまった場合は『傷害罪』となります。


証拠を押さえるために動画やICレコーダーが欲しい所です。


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 ▼家の敷地で【呪い】を実行する

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作中だと『犬蠱けんこ』が該当します。これは『不法侵入罪』ですね。

ストーカー行為などの規制等に関する法律もあります。



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🐱家にある呪具

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実は身近な道具にも呪具があります。例えば――


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 ▼針や釘

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病気や死など、悪いモノを打って追い払うために使われていました。

ただ【呪い】と聞くと、写真や人形に刺して使う状況を連想してしまいますね。


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 ▼呪符

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旅館など「部屋の掛け軸を裏返すと貼ってある」というのは定番のネタです。実際のところ、呪符に呪いの効果があるワケではなく「発動の際に使う」といった方が正しいでしょう。


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 ▼くし

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はらいの際に『祓い串』を使いますが、実は櫛と串の語源は同じで、不思議なモノを意味する「し」からきています。


『古事記』や『日本書紀』でも呪具として登場するようです。

物語でも『魔除け』の道具として出てきますね。


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 ▼ほうき

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けがれ掃き出す」という意味を持っています。

奈良時代には邪気を払う神事に使われていたようです。


玄関で箒を逆さに置く『さかさほうき』というもありますね。




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🐱花言葉

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花言葉自体は有名なので、皆さんもご存じですよね。

その中には勿論もちろん、不吉な言葉もあります。


品種や色によっても、その意味は大きく変わります。

花をプレゼントする時は気を付けた方がいいでしょう。


ホラー作品だと、物語のタイトルになっていたりしますね。


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 ▼カーネーション

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母の日の送るカーネーション。定番の赤色は「母の愛」として有名ですね。

ピンクは「感謝の心」や「上品」とされています。


ただ、黄色のカーネーションの花言葉は「軽蔑」や「嫉妬」です。


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 ▼スノードロップ

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花言葉は「あなたの死を望む」です。作品のネタとして、使われる場合もありますが、現実でこの花を贈るのは、誰であれめた方が良さそうです。


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 ▼弟切草

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花言葉は「恨み」や「秘密」のようです。

魔力を秘めた植物だと考えられていた事が由来のようですね。


弟切草の花言葉は「復讐」――というは、とあるゲームで有名になりましたが、実際に「復讐」(報復)の花言葉を持つ花はアザミやトリカブト、シロツメクサのようです。


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 ▼バラ

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こちらは説明するまでもないと思いますが、色ごとに花言葉は異なります。

赤色は「愛」や「美」で、送る本数にも意味がありますね。


気を付けるのは黄色いバラです。

花言葉は「愛情の薄らぎ」「嫉妬」です。



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 ▼月桂樹

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「栄光」「勝利」「栄誉」として有名ですが、花には「裏切り」葉には「私は死ぬまで変わりません」という花言葉があるようです。




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🐱かず

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世の中には忌まわしいとして避けられている数字があります。

野球選手などの「背番号」。ホテルや病院などの「部屋番号」。


後は車の「ナンバープレート」にも、欠番となっている数字がありますね。

ただ、それは日本だけの話ではありません。忌み数は世界各地に存在します。


勿論もちろん、「7」の『ラッキーセブン』や「八」の『末広がり』といった縁起がいいとされる数字もあります。


「4」や「9」、「42」や「49」は説明するまでもないので、他の数字を紹介します。


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 ▼13

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主に西欧諸国で不吉の象徴とされています。

日本では「13日の金曜日」や「十三階段」でしょうか?


宗教的な理由以外にも、諸説あるようです。


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 ▼17

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これはイタリア(特に南イタリア)の忌み数ですね。

墓石に「VIXI」(私は生きることを終えた)というラテン語を刻むのですが、並び替えると「XVII」(17)になることが理由のようです。


なので、イタリアでは「17日の金曜日」が不幸な日と考えられているようです。


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 ▼39

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明確な理由は分かっていませんが、アフガニスタンでは忌み数とされています。

日本では「サンキュー」ですが、向こうではポン引きや売春婦を連想させるようです。


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 ▼666

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これも有名なので、紹介する必要はなさそうですが、コラムの最後には相応しいかもしれません。『新約聖書』の『ヨハネの黙示録』に登場する獣(悪魔)の数字です。


最早もはや、キリスト文化圏だけではなく、世界中で「縁起の悪い数字だ」と思われているようです。




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 ฅ^•ω•^ฅ♡ ここまで、お付き合いくださり

 ありがとうございます。

 第三章は来週の金曜日(7/19)の朝

 6時頃の掲載予定です。

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