猫森くんのネコ助け~好奇心は猫をも殺す?
神霊刃シン
好奇心は猫をも殺す
プロローグ
第1話 ネコ助けな日々
人を殺しても
その一つが『
当たり前の話だが、日本の法律では呪詛による殺人は不可能とされ、
そのため「バレた」としても「頭の
(病院へ行くことになるのが
呪詛自体は神仏などに祈願して、超常の力によって人を呪うことだ。
本来は『悪霊』や『怪異』を対象と
それらを「
だが、その方法は昔から殺人にも利用されてきた。
対象へ『死に
(精神的な苦痛を与える霊的な手段……)
といった所だろうか? 人によっては『善意の殺人』などと呼ぶこともあるが、結局「殺し」は「殺し」である。
『人を呪わば穴二つ』という言葉もある通り、ノーリスクとワケにはいかないようだ。俺――『
(まあ、その事実を知ったのは……)
数日前の話である。
『
具体的には、本家に
(【呪い】の力が本物である事は確認した……)
これは両親も知らなかった事なのだが、俺の家は代々呪詛師であり、その分家らしい。仕事の内容が呪詛師なだけあって、伝わっていなかったようだ。
また、
一般的なサラリーマンの家庭となった今の状況からすると『
また、俺に【呪い】を掛けた犯人である『猫神』は、本家を守護する存在らしい。
呪詛師という仕事から考えるに「
(このご時世、
猫好きにとっては嬉しい状況なのかもしれないが、俺はそこまで猫が好きではない。
どこからか
いったい『猫神』が
(勝手に変な【呪い】を掛けないで欲しい……)
ご
俺が成人するまで――と期間は限られているが「今すぐ死ぬ!」といった
ただ、そのためにも【呪い】のことをよく知る必要がある。俺は本家の
そして、今は
呪詛師にも資格があり、取得するには研修が必要なようだ。
その研修が終われば、俺も晴れて呪詛師になれる。
まあ、別に呪詛師になりたいワケではなく――
(お金が欲しい!)
というのが理由の大半を
確かに危険を
そのため、俺みたいな学生であっても、その存在は貴重らしい。
危険手当込みのようだが、普通のバイトよりも実入りが良かった。
(まあ「ちょっとした好奇心」というのもあるが……)
若さ
親には「
【呪い】を受けた事によって「
【呪い】を解くのが一番の目的ではあるが、解けなかった時のことを考え「経験を積むのは悪い選択肢ではない」と考えるようにもなった。
季節は春の初め。まだ寒さが残る中、梅の花が咲いている。
(晴れているのか、曇っているのか……)
「『
フロア案内版に書かれている文字を読み上げる。
事件が迷宮入りしそうな名前だが――
(どうやら、ここで間違いないようだな……)
バイト先もとい研修先だ。
そのため「本物の呪詛師が必要」というワケだ。【呪い】に関わる仕事なので、
(
テナントビルのようで、他にも色々な会社が入っている。
1階にはカフェもあり、ここへ来るまでの途中、コンビニも
利便性は悪くないようだ。エレベーターがあったのだが、事務所は2階である。
俺は階段で上ることにした。
着いた先は白を基調とした清潔感のあるフロア。
やはり呪詛師とは、これっぽっちも結び付かない。
表向きは普通の探偵事務所なのだから当然といえば、当然なのだろう。
ここから、俺の『猫助けな日々』が始まるのだった。
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【作者からのお願い】(,,ΦωΦ,,)
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