第6女神試験

しばぐるめぇ

序章 自由の女神

僕の名前は塚本 本。至って普通の男子高校生だ。

この程度の在り来りな自己紹介さえも僕にはあっていないのかもしれない。

母親1人に育てられその母親も先月亡くなった。今は親戚の家で過ごしている。しかしいきなり僕が家庭に入り込める訳もなくどこでも浮いているような存在になってしまっている。

「自由になりたい」いつでもそう思っているし、どこでもそれを願っている。まぁ、実際に自由になりたいなんて言っていられるのは今のうちだと分かっているのだが、やはり思わないわけには行かなかった。

「は〜何処かに行けないかな〜」もちろん本気では無い。呟いてみるだけだ。

しかし、思いもしなかったがその呟きに言葉が帰ってきた。

「君次第行かせてあげてもいいよ。クスクス」

少し馬鹿にしたような物言いで僕に何かが語りかけていだった。僕は今道路にいる。周りに人がいるはずもないもないし誰かがいるのなら僕が呟くはずもない。

聞き間違い、なのだろうか?

「聞き間違いじゃぁないよー。クス」

聞き間違いでは無いらしい。

「き、君は誰なの?」

「私?私は、、、」

その瞬間、空からいや、今までそこにいたかのように現われたのは、真っ白なローブを羽織っている、金髪の羽が生えた、顔が幼いこともあいまって、まるで天使のような、天使としか言いようがないような人?だった。そしてその天使、いや女神が言う。

「私は自由の女神だよ。君を自由にするかもしれないよ?」

ここから試験は開始していたのかもしれない。

(ー塚本 本、採用試験開始ー)

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