異世界変なスキル

つたや

第1話 異世界変なスキル

残業(もちろん残業代カット)

終電(ギリギリ)

早朝出社(寝不足)


おまけに休日出勤(もちろん無償)


素晴らしい社畜に成長しました。


まぁこんな生活は続かないので、


あっけなく、倒れます。



次の人生は、勝ち組に生まれたい。





気がつけば、ここは天国でも地獄でもないみたい。川もない。


天井が見えた。


これが例の転生ですか。

現実逃避のために、異世界小説を読みまくった今日この頃。最強スキルを取ったり、勇者になったり、ハーレム作ったり、おまけに魔法ですって!


共通して言えることは、皆ヒロイン可愛いの。


はい!嫉妬。



赤ん坊だと悟ったのは、お尻が暖かくなって、


匂いがした瞬間である。



俺の異世界母は美人だ。

ただ、金の臭いはしない。

父もイケメンだ。


そして、俺は赤ちゃんだ。



家は見るからにボロい。

これは、ボロハラだ。

ボロボロハラスメント。


ハラスメントではなく、

ただの貧乏である。



そんなこんなで貧乏ながらも、


楽しかった赤ちゃん時代。


6歳になると、スキルが授与されるとか。



これは楽しみである。

現代知識を活用し、ランキング形式で発表すると、堂々の第1位は鑑定。やっぱり見て分かるのは便利。


第2位はアイテムボックス。これに尽きる。

異世界の定番よ。


第3位は経験値半分とか、倍増とか。



父に連れられ、お寺みたいな所へ。

神殿じゃないの?

見るからにボロい。

神様?仏様?誰?お稲荷様?


てか、日本語書いてない?鳥居の連続。


柱をよく見ると、これは戦時中の文字では無いか。

その上、何故か、会話にならない。


そんなこんなで頂上につき、とりあえず拝む。


三三七拍子と記載がある。


とりあえず三三七拍子!!!


そりゃー!


トトトン、トトトン、トトトントン

ほっ!

トトトン、トトトン、トトトントン

ほっ!


せいやー。


何かしらの効果音と共に、


スキル、ハラスメント


は、ハラスメントだって。

ハラスメントを受け続けて来た側がついに、

する側に回れるとな!!!


にやり。


つづく。

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