第5話 大学生松殿再出発

應院義塾大学それは古くは京都御所で開講された学習所を起源とし、明治初期に皇族・華族の為の高等教育機関として開校され、現在に至るまで私立(事実上宮内庁管轄ではあるが)大学の中で圧倒的トップの神道系総合大学である。

また私も在籍していたが應院義塾は幼稚舎、初等部、中等部、高等部と小中高一貫高校を有しており小中高で一部編入制度がいるが基本的には幼稚舎の頃からの付き合いで通称内部生は極めて濃いつながりを持っていることで知られている。

また、OB同士の繋がりが濃く、時計塔という大規模な在学生OB双方を纏める巨大な同窓会組織が君臨している。

新入生オリエンテーションの日がやってきた。彩花と一緒に他の新入生たちと合流して大学の講堂に集まった。壇上には、大学の教授やスタッフが立っており、歓迎のスピーチを行う準備をしている。響は静かに席に座り、周囲を見渡した。



新入生オリエンテーションの日

新入生オリエンテーションの日がやってきた。響は彩花と共に他の新入生たちと合流し、大学の講堂に向かった。講堂の壇上には大学の教授やスタッフが立ち、歓迎のスピーチを行う準備をしていた。響は新しいスーツに身を包み、少し緊張しながらも過去の経験を踏まえ、落ち着いていた。


「ここから始まる新しい人生、今が飛翔の時だ!」響は心の中で強く誓った。


壇上では、学長がマイクの前に立ち、スピーチを始めた。「新入生の皆さん、應院義塾大学へようこそ。ご家族、保証人の皆様にも心からお慶びを申し上げます。」


学長の言葉は力強く、響の心に刻まれた。続いて、各学部の紹介や大学生活に関する基本的な情報が次々と説明された。「この広大なキャンパスには、多くの施設やサークル、研究施設があります。皆さんが自分の興味や才能を発揮できる場が必ず見つかるでしょう。」


オリエンテーションの途中で、隣に座っていた学生が話しかけてきた。「こんにちは、新入生ですよね?僕は山崎孝太です。よろしくお願いします。」


外部生の山崎は明るく人懐っこい性格で、すぐに響と打ち解けた。二人は講堂内での説明を聞きながら、これからの大学生活について話し合った。「響君はどの学部に入るの?」孝太が尋ねた。「医学部だよ。」響が答えると、「僕も同じ学部だ!これから一緒に頑張ろう。」孝太は笑顔で答えた。


オリエンテーションが終わると、学生たちはキャンパスツアーに参加することになった。キャンパス内を巡りながら、響は見知った仲間たちに加えて外部生にも積極的に話しかけて友人を作る機会を得た。キャンパスには緑豊かな木々やレンガ造りの建物が立ち並び、学生たちは談笑したり本を読んだりしている。響はその中を歩きながら、大学生活の始まりを感じていた。


「ここが噂の図書館だね。ここの設備は日本随一の大学図書館だからワクワクするね。」孝太は興奮気味に説明し、響は頷きながら図書館の壮大な建物を見上げた。広大な図書館の中には膨大な数の書籍が整然と並び、勉強する学生たちの姿が見えた。「ここも闘争の舞台になるとは悲しいな」響は心の中でそう思った。


ツアーが終わると、学生たちはそれぞれ新しい友人と共にキャンパス内を探索し始めた。響は彩花、孝太と一緒に食堂で昼食を取りながら、さらに親交を深めた。


新たな友人との出会い

昼食後、響と孝太はキャンパス内のカフェテリアでさらに話し合った。孝太は外部生でありながら、積極的に新しい友人を作り、大学生活を楽しもうとしていた。「響君、君は内部生だから、應院義塾のことをよく知っているんだろう?」孝太が尋ねた。


「そうだね、幼稚舎からここに通っているから、ほとんどの施設や教授のことは知っているよ。」響は答えた。


「それなら、ぜひキャンパス内を案内してくれないか?いろいろと知りたいことがたくさんあるんだ。」孝太は目を輝かせた。


「もちろんだよ。まずは図書館から見て回ろうか?」響は微笑みながら答えた。


二人は図書館に向かい、その壮大な建物の中を探検し始めた。響は図書館の歴史や利用方法について詳しく説明し、孝太は熱心にメモを取っていた。


図書館での発見

図書館を探検する中で、響は一冊の古い本に目を留めた。それは應院義塾大学の創設者について書かれたもので、彼がどのようにしてこの大学を設立し、発展させたかが詳細に記されていた。「この本、知ってるかい?創設者についての興味深い情報がたくさん書かれているんだ。」響は孝太に本を見せた。


「すごいね!これはぜひ読んでみたい。」孝太は興奮して本を手に取った。


「これを読めば、應院義塾の精神がもっと理解できると思うよ。」響は微笑みながら言った。


キャンパスライフの始まり

新入生オリエンテーションの後、響は大学生活の始まりにワクワクしていた。彼は新たな友人を作り、授業やサークル活動に積極的に参加することを決意した。「これからは全てをかけて、この国と人々のために尽くすんだ。」響は心の中で強く誓った。


授業初日

授業初日、響は緊張しながらも期待に胸を膨らませて教室に向かった。教室にはすでに多くの学生が集まっており、教授が前で授業の準備をしていた。「皆さん、今日から新しい学びの旅が始まります。よろしくお願いします。」教授は優しく微笑みながら言った。


授業が始まると、響は熱心に教授の話を聞き、ノートを取った。彼は過去の失敗を教訓に、今度こそ成功を収める決意を新たにしていた。


サークル活動への参加

授業が終わると、響はサークル活動の紹介を受けるために学生ホールに向かった。そこでは多くのサークルが新入生を歓迎し、活動内容を紹介していた。「君もサークルに興味があるの?」孝太が話しかけてきた。


「そうだね、何か新しいことに挑戦したいと思っているんだ。」響は答えた。


「それなら、一緒にいくつかのサークルを見て回ろうよ。」孝太は興奮して言った。


二人はさまざまなサークルを見て回り、最終的にスポーツサークルと文化サークルに参加することに決めた。響は新たな友人たちと共に、サークル活動を通じて多くの経験を積むことができると感じていた。

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