勇者ワラシベ

七七七@男姉

勇者ワラシベ

 むかしむかし、バフェシュギュルツェッツシュフォッフェという国に、ワラシベという貧しいけれど…貧しいけれど…


 …って、ううッ、他に特徴のない平凡な青年がいました。


 で、ある日のこと。その長閑な田園風景の中、ひとりワラシベが道を歩いていると、なにやらヒラヒラと1枚の布が飛んできて、彼の平凡な顔に覆い被さってきました。


 して見れば、それはそれは、大変セクシーな女性モノのパンツ(『性描写』クリア)ではありませんか。


 いやま、フツーならここで、ポケットにでも収めるところ(?)ですが、ワラシベはごく平凡なゲイなので、特に興味もない様子で、それを近くの木の枝に下げよう…


 としたところで、


「あの…ごく平凡な一青年さん、もしよろしければ、その信じられないほどにスケベなパンツを、私に譲ってくれませんか」


 と、ひとりの銀河系ゴールデン美少女が、彼に声をかけてきました。

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