あふれだすボクの想いは、正しい世界では共感を呼びました。

サアロフィア

第1話 ようこそ、投稿力が支配する世界へ。

カケルは目を覚ますと、見知らぬ場所にいた。目の前には巨大なスクリーンがあり、そこに映し出されたのは彼のTwitterアカウントだった。


「ここはどこだ?」


混乱するカケルの耳に、アナウンスが流れた。


「ようこそ、投稿力が支配する世界へ。ここでは、あなたの投稿が全てを決めます。1いいねが1円、リツイートが10円、引用リツイートが30円。あなたの才能を存分に発揮してください。」


カケルは驚いたが、すぐに状況を理解した。元々Twitterでの投稿が得意だった彼は、この世界での成功を直感的に感じ取った。


「これは面白いことになりそうだな。」


カケルは早速スマホを手に取り、初めての投稿を行った。彼のユニークな視点とウィットに富んだ内容は瞬く間に拡散され、いいねやリツイートが次々と増えていった。


「やっぱり、息をするように自然に投稿しちゃうよな。」


その時、一人の少女が彼の前に現れた。彼女は緊張した様子でカケルに話しかけた。


「こんにちは、私はキクヨ。この世界でどうやって投稿したらいいか分からなくて…教えてもらえませんか?」


カケルは笑顔で答えた。「投稿するのって、息をするみたいに自然にしてしまうよね。」


しかし、キクヨは納得がいかない様子で続けた。「ノウハウを教えないつもりですね。あなたから離れませんよ。」


カケルは驚いたが、その熱意に感心した。「じゃあ、一緒にやってみようか。まずは、どんなことが好きなのか教えてくれる?」


キクヨは少し考えた後、「私は音楽が好きです。特にクラシックが大好きです。」と答えた。


「それなら、音楽についての投稿をしてみようか。自分の好きな曲や、その魅力を伝える投稿なら自然と楽しくなるだろう。」


キクヨはカケルのアドバイスに従い、最初の投稿を行った。彼女の情熱が伝わる投稿はすぐに多くの反響を呼び、いいねやリツイートが増えていった。


「すごい…本当にこんなに簡単に反響があるなんて!」


カケルは微笑んだ。「これからも一緒に頑張ろう。君ならもっとすごいことができるはずだ。」


こうして、カケルとキクヨは協力してこの新しい世界での冒険を始めた。やがて二人は仲間を増やし、投稿力で全てが決まるこの世界で成り上がっていくのだった。


彼らの次なる目標は、最高の投稿力を持つ存在として君臨すること。そして、それぞれの夢を叶えるために、共に歩む道が始まったのだった。

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