長髪マッチョというなかなかに際立った大学生、染谷 大(そめや だい)は、見た目に反して人柄がよく、料理もうまい。そんな彼のなんでもない日常を、その日のメニューを中心に置いて綴っていく連続短編集。
作るのも食べるのも好きな染谷くん、優しさはもちろん抜けたところもあって実に愛らしいキャラクターです。そんな彼がおいしそうに食事をするだけでも絵になるのですが、キャラクターをこの上なく生かす「料理」がまたすばらしいのですよ。
料理は常に物語の中心にあります。染谷くんはそれと向き合い、心を動かしたり過去を思い出したりします。友達に料理を振る舞いつつ、わやわや騒いだりなんでもないやりとりを楽しんだりも。料理が染谷くんという主人公自身を浮き彫って、彼の心情や他のキャラクターとの絡みを盛り上げる。すごくいい関係じゃありませんか!
こんな男子が側にいたら毎日が少しだけ楽しくなること間違いなし。読んだ後ほんのりとあたたかい気持ちになれる、素敵な料理物語です。
(「日常の中に潜む非凡」4選/文=高橋剛)
見た目が少しいかついが、心優しくお料理男子の染谷 大(そめや だい)は、ただただ自分の食べたいものを簡単で美味しく作って食べ、ただただ青春している大学生。
「今日は何食べようかなぁ……」
(正直作るの面倒くさい。ぱぱっと作れてウマい料理とかないのかな…)
と思った貴方や、
「今日はつかれたなぁ」
(なんでもいいから疲れを癒やしたい。心がほっこりできる物語とかないかな…)
と思った貴方にオススメです!
ただただ面白くて、ただただ料理が美味しそうで、ただただ心がほっこりできる。
ぜひ、見てみて下さいヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。