封印石の猫と呪われた十二支

第0怪 初めての依頼

第1話 壊された猫の石像

俺の名前は空嶋玲於そらじま れお

俺はこの学校··········柏城学園かしわぎがくえんに入ってすぐこの探偵事務所を開いたのだ。

そして今日、初めての依頼が来たのだった。

今、ちょうどその依頼人と話し合おうとしているのだった。

今思うとこれが俺達ととの出会いや、これから起きるの不可思議な怪奇現象の始まりだったのかもしれない............そして、これから起ころうとしている連続失踪事件の幕開けだったのかもしれない。


玲於「それで依頼というのは?」

知帆「えっと、2週間前に私含め何人かで肝試しに行った時の出来事なんですけど............」


この方は金嶋きんじま知帆ちほさん、高等部3年生の先輩だ。


玲於「えぇ.........それで?」

知帆「その肝試しに行った時に友達のひとりがそこにあった動物の見た目をした、お地蔵さん?を壊してしまって............」

玲於「............動物のお地蔵さん?」

知帆「えぇ、確か猫のお地蔵さんだったはず............」

玲於「............もしかして肝試しの場所って神社か何かですか?」

知帆「はい!そうです」

玲於「なるほど............ちなみにどこの神社に行ったんですか?名前とかって分かります?」

知帆「えっと、確か猫封びょうふう神社じんじゃだったはずです!」

瑠花「あ!それ知ってます!」

森羅「おいおい、ダメだろ口出ちゃ」


この子は月乃木瑠花つきのぎ るかで、俺の彼女でもある。

そしてその後に瑠花のことを注意しているのが柏城森羅かしわぎ しんらだ。

2人とも俺とは小学校の時からの幼馴染みだ。

2人のやりとりに知帆さんが答えたのだった。


知帆「いえ、大丈夫ですよ」

森羅「すいません、ほんと」

瑠花「それでね!その神社、神社の名前通りに猫が封印されてるらしいよ」

玲於「............なるほど、封印が解けてしまった.........そういう事...............って訳ですね?····················」

知帆「それでなんですけど····················その壊れてしまってから立て続けに肝試しに行った方々が亡くなってるんです」

玲於「それは本当なのか?」

知帆「はい、本当です···············」

玲於「····················今すぐにでも対処した方がいいな···············よし今から行こう。知帆さん、場所に案内して貰えますか?」

知帆「分かりました、任せてください」


次々に亡くなっている···············それを聞いてすぐに対処をした方がいいと思った俺は知帆さんに肝試しの場所まで案内してもらうことにしたのだった。

そして俺たちは知帆さんの案内のもとその猫の像が壊されてしまった神社に来たのだった。


そして俺は壊された猫の像の目の前に来たのだった。


玲於「これが···············猫の像か···············」

瑠花「ほんとにバラバラだね····················」

森羅「てかよぉ、なんかバラバラというより···············この猫の石像··········粉々に近くね?」

玲於「あぁ···············だな」

知帆「···············え」

玲於「知帆さん?どうかしたんですか?」

知帆「い、いえ、この前友人が壊してしまった時はこんなに壊れてなかったんです···············なんか首が折れただけって感じで···············」

玲於「な、なんだと····················」

瑠花「もしかして、勝手に壊れたとか?」

森羅「いや、そんなはずない···············と思うぞ?····················俺はな」

玲於「···············あぁ、勝手に壊れるなんてこと本来はないんだよ···············」


見るからに20キロ以上ありそうなこの猫の像が勝手に粉々になるわけが無い···············


玲於「あの、知帆さん」

知帆「え?ど、どうしました?」

玲於「その時に一緒に肝試しをしたメンバーの誰かがその後にまた壊してしまったとかはありますか?」

知帆「い、いえ、ないです···············だって猫の像を倒してしまって壊してしまったあとに少し神社を歩いて回っていたんですが、みんな壊してしまったことが頭から離れなくて怖くなってすぐに帰りましたから···············」

玲於「···············そうですか···············(なら一体誰が····················)」


俺がそんなことを考えているそんな時だった。瑠花がとあることに気がつき俺に伝えてきたのだった。


瑠花「ねぇ、玲於」

玲於「どうした···············瑠花」

瑠花「···············この壊れた猫の像の周りにある足跡って動物ぽくない?」

森羅「ならこれを動物がやったって言うのか?」

瑠花「···············別にそういうわけじゃないけど」

森羅「百歩譲って動物が追加で壊したとする····················だがこんなにでかい足跡の生き物なんているんか?」


そう、森羅が言う通り、その足跡はめちゃくちゃ大きかったのだ。

そしてそんなことを喋っていた時だった····················が聞こえてきたのだった。


『おい···············貴様ら····················我の封印石ふういんせきを壊したのは····················貴様らなのか?』

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