【新作･火曜投稿】心霊探偵 ～水色の探偵と不可思議な心霊現象～

第3話 狐との約束と狐の訪問

俺たちは狐の化け物と、『俺達が代わりに奴らを封印する』と言う約束をした。

それでアイツとは関わるのが終わり、当分の間アイツには会わないと思っていた····················だがしかし、俺のその考えは間違っていたのだった。

············································································

次の日、俺たちは志帆さんとともに、昨日の件で話し合いをしようと学校に来て心霊探偵部の部室に来た時の出来事だった。

そこには1匹の狐がいたのだった。

風雅「···············は？部室に狐？」

彩乃「か、可愛い！！！」

彩乃はそう言いながら、狐を抱き上げたのだった。

蘭紫「いやいや、なんで狐がいるんだよ」

狐の神様「よう、人間··········やっと帰ってきたか」

彩乃「え！！？狐が喋った！？」

風雅「··········お前まさか！！あの狐か！」

狐の神様「おぉ、よくわかったな」

蘭紫「な··········な···············なんで！！なんで部室にお前がいるんだよ！！」

狐の神様「···············は？そんなの、監視だよ監視··········」

蘭紫「は？誰の監視なんだよ」

狐の神様「貴様らの監視に決まっているだろう」

蘭紫「なんのために···············」

風雅「俺たちが逃げないようにか？」

狐の神様「正解だ、人間···············うーん、お前らみんな人間だし、人間と呼ぶのも面倒くさいな、貴様ら名前はなんだ」

風雅「···············はぁ、なんでそんな上から目線なんだよ、お前···············

まぁいいや、俺の名前は水原風雅（みずはら ふうが）だ」

狐の神様「···············水原風雅」

風雅「こっちの女子が雪藤彩乃（ゆきとう あやの）··········」

彩乃「よろしく！」

狐の神様「···············雪藤彩乃」

風雅「そしてこいつが、葛城蘭紫（かつらぎ らんし）だ」

蘭紫「よろしく···············」

狐の神様「···············葛城蘭紫」

風雅「そして、この方が今回の依頼者だった、火原（かはら）志帆（しほ）さんだ」

志帆「よ、よろしくお願いします···············」

狐の神様「貴様が壊した奴か」

志帆「あ··········ふ、封印石を壊してしまって本当にすいません！」

狐の神様「···············まぁよい、その風雅という人間が封印してくれるらしいからな」

風雅「なぁ、それよりさ俺らの名前教えたけど、俺たちはお前のことはなんて呼べばいいんだよ」

狐の神様「あぁ、そうだな·························

我が名は狐神（キツネノカミ）　『燿夜（カグヤ）』」

風雅「···············燿夜？」

燿夜「あぁ、我の名は燿夜だ」

風雅「···············そうか。あ、そういえば封印から解かれた奴ってどういうヤツらなんだ？」

燿夜「あぁ、ヤツらは《十二支神（じゅうにししん）》と言う」

風雅「《十二支神》？」

燿夜「あぁ、そうだ」

風雅「もしかして、最近別の場所の神社でも起きた事件も関係あるんか？」

燿夜「···············うーん、正確にはあいつらは別の《十二支神》なんだよ」

蘭紫「別の《十二支神》？」

燿夜「あぁ、別の《十二支神》だ。《十二支神》は元々は十二支なんだよ。《十二支神》は色んなところで封印されてるんだ。最近起きた事件は《十二支神》の復活だ。でも多分だが、他で起きてる事件は偶然、復活が重なっただけだと思っている」

風雅「たまたま？なぜだ、少なくても2つは同時に起きてる」

燿夜「····················狐という、獣の勘だよ」

蘭紫「···············はぁ？···············お前、何をふざけて················」

蘭紫が燿夜にキレそうになったその時だった。

彩乃が間に入ってそれを止めたのだった。

彩乃「まぁまぁ！！喧嘩はやめてよ！！

それより、その《十二支神》？の目的ってなんなの？」

風雅「そうだな···············目的は気になるな」

燿夜「ヤツらの目的は、この世界を手に入れることだ」

風雅「世界征服みたいな感じってことか？」

燿夜「あぁ、そんな感じだ」

風雅「なるほどな·············································ちなみに、そいつらは皆同じ目的なのか？」

燿夜「あぁ、ほとんどのやつが同じ目的だな。でも、稀に違う目的のヤツいたりするが、そこら辺はよく分からん」

風雅「なるほどね、まぁとりあえず世界征服目的のヤツらをメインで封印すっかな」

············································································