閃光 衝撃 轟音 の記憶

綺麗な風景写真が撮りたい

第1話 気が付かないが・・・ループ

≪この小説はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。≫



 西暦2028年3月10日、私はリニア品川駅での中央リニア新幹線の開業式典、出発式に参加したのち、始発のリニア新幹線『フューチャー号』に記念乗車し、リニア名古屋駅を目指していた。


 先ほどの臨時ニュースでは、〇国の宇宙ステーションに、制御不能となった無人補給船が激突し、宇宙ステーションは甚大な損傷、大気圏内に再突入し、地表に向け落下中とのこと。


 質量が大きな宇宙ステーションだから、例え空中分解したにしても、大きなパーツについては燃え残り、地表に激突する可能性が高い。


 心配だ・・・ 何だか嫌な予感がする・・・


 リニア実験線だった辺りを時速510kmで通過中、突然、スマートホンに組み込まれた新Jアラートシステムが、「ヴォ~ンヴォ~ンヴォ~ン」と警報音を発した!


 文字情報で『宇宙ステーションの落下予想地点、日本の南アルプス付近・・・』と表示されている。


 リニア新幹線『フューチャー号』が、南アルプス大トンネルを通過し、地上に出た時、辺りが眩い閃光に包まれ、激しい衝撃と耳をつんざく轟音とともに、私は意識を手放した。



 ふと気か付くと、私は2009年7月の初登庁日、静岡県庁の知事室で執務席に座っていた。


 何故だか判らないが、リニア新幹線の静岡県トンネル建設工事の話題が出ると、必ず激しい頭痛に襲われ、閃光と衝撃、轟音が一瞬フラッシュバックのように蘇る。


 リニア新幹線の工事に反対の立場で意見すると、やはり何故だ判らないのだが、頭痛が何もなかったかのように治まる。


 それ以降、私はトンネル工事で大井川の水が減るとの理由を付けて、リニア新幹線の工事を遅らせるよう行動を開始した。


 私自身が平穏な、激しい頭痛の無い日々を送り続けるために・・・



≪この小説はフィクションであり、実在の人物や団体などとは関係ありません。≫



 小生は、リニア新幹線の推進派だと思います。早く乗りたいと思っていますから。


 東海道新幹線は開業して、もう直ぐ60年、そろそろ徹底的に橋梁等をメンテナンスする時期だと考えます。


 リニア新幹線が開業すれば、東海道新幹線を部分部分で完全運休させて、大規模な改修工事を実施することも可能でしょう。


 例えば、大井川の橋梁を徹底的にメンテナンスする場合、静岡駅と掛川駅の間を完全運休し、その間の区間は在来線のリレー号に乗り換えて、運行する方法もあるのかなと思っています。

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