うつ向いて歩く

羽弦トリス

第1話うつ向いて

作者は統合失調症患者で障がい等級2級の、精神障がい者。

仕事は、福祉作業所で1日4時間働く。

生活は、この給料と障害年金でなんとか。

転職したいのだが、肥満治療で副作用もキツいので、痩せたら転職しようとしている。68週注射治療して、16㎏痩せるそうだ。

薬は毎日、100錠ほど飲んでいる。

普通の生活を取り戻すにはこの量の薬を服用しなくてはいけない。


精神障がい者は兎に角、嫌われる。

嫁さんからも嫌われた。

4年後、離婚することになっている。

子供が成人したらと言うタイミングで。

病気は、僕から健康体、仕事、家族を奪った。

もともと、病気の発症は団体職員時代にパワハラを受けていじめられ、毎月130時間以上の残業で発症した。あまりにも残業が多くて、その残業代を女性事務員は横領していた。

世の中間違ってる。

真面目に無遅刻無欠勤で無理な残業もこなし、仕事のミスも無かったのに病気になり仕事出来なくなり、退職した。

そんな人生を経験すると自然と前を向かず、うつ向いて歩く癖が付いた。


たまに人生で立ち止まり、後ろを振り向く。

まだ、あの団体職員だったら給料は50万円くらいだった。ボーナスも100万近く。

悔やまれる。非常に悔やまれる。

だが、あきらめない。後3年以内に必ず転職して天職を見つけ出し逆転ホームランを打ってやる。

僕はあきらめない。

うつ向いて歩く日を卒業したい。

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