第25話

「あの、春さん」


「どうしたの?お兄ちゃん?」


「いや、凄く可愛いのですが、他の曲をお願い出来ないでしょうか」


「あー、わかったよ。じゃああと3回くらい歌ったらね。」


「わお」

ウチの彼女は鬼リピをしてしまうので聞いてて疲れるのだ。


娘の歌声は良い可愛いし、上手いと思う


だけど、だけどだからこそ、もう少し、もう少し他の曲も歌ってほしい。


「お兄ちゃんなんで何回も同じ歌を歌うかわかる?」


昔俺が、これってどいう意味か分かる?と言う癖を真似て聞いて来る。


「好きだから?」


「それもあるけど、お兄ちゃんが私の歌声をずっと頭にリピートさせるためだよ」


「あー、」


ーーー

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る