第22話 ずっと一緒

 そこは雪ちゃんと初めて出会った場所だった。


「雪ちゃんここがどうしたの?」


 単純な質問だった。

 なぜここに連れてこられたのかまったく理解ができなかったからだ。いつもなら合流してすぐ一緒に遊ぶ。


 そんな習慣がついていたからこそなのだろうか?


 当時の僕はあまり深く考えず、一緒に遊ぶことだけで頭が一杯だったのだ。


 まあ、この時はまだ小学3年生だった僕には深く考えろ、相手の気持ちを考えろって言われても難しくてできもしないだろう。


「私は……ずっとゆーくんの心の中にずっと一緒に。どこに行っても、それは変わらないよ」

「うん! ずっと一緒だよ」


 そんな何気ない子供同士の会話、今になって思うけどあの雪ちゃんの言葉はどんな遠くにいても心は僕の側にいつもあるからね、ということだったのかもしれない。

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