第3話 やっぱり結果は同じ
僕はとっさに白川くんの袖を掴んだ。
と、同時に首を横に振ると、白川くんは僕が何を言いたいのかを察してくれた様子だった。
そう僕は思っていた。
しかし白川くんは大きく首を一度縦に振ると、勢いよく堀宮さんを指差したのだ。
「このまな板め! そんなに桜田が欲しいなら奪ってみやがれ!」
「だ、誰がまな板ですって……」
堀宮さんは手をぶるぶると震わせている。
そして自分の胸に手を当てると、拳をギュッと強く握り締めた。
そんな様子を見ても尚、白川くんの煽りは止まらないのだ。
「おやおやショックを受けてらっしゃるのかな? あんなクールな堀宮先輩様々が? あちゃ〜大好きな桜田の前でまな板って言われて動揺してるのかな? ぷぷぷッ」
最初に言って置くが、白川くんは悪い人ではない。ただまあ、これがいつもの日課というのか、堀宮さんのことを単にからかってるだけなのだ。
しかしよりにもよって白川くんは堀宮さんが一番気にしてることを口にするなんて、やっぱり性格悪いのかな?
いや、これは僕を賭けた争いなんだ。
話の流れからだいたいわかる。
でも結局、いつもみたいなパターンだ。
堀宮さんが勝利して、僕はその賞品として手渡されてしまう。
だけど、そろそろ僕も色々と限界が近い。
そうだ、こんな美人な先輩と一緒に行動するってそれはもう光栄なことだけど、ふと理性が暴走しそうにもなる。だって可愛い、かっこいい、何かいい匂いもするからだ。
だから今日こそは白川くんお願いだ!
勝ってくれ! 一緒にカラオケに行こう!
僕はそう心に願うが、結果はいつもと同じでした。
―――――――――
今回も3名の方から★をいただきました!
それにフォロー数も50も越え嬉しいことばかり。
こんなにも応援してくださってる方々がいるとは……もう、頑張るしか道はないでしょ。
ということで、このラブコメはもちろんのこと次作に向けた活動も本格的に開始します。
皆様、よろしければモチベーションアップになるので、フォロー、★の評価をよろしくお願いします!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます