八雲空音は1000連ガチャを回す

第32話『イフリートとの戦闘』

　セイラは俺達にいろんなバフをかけていく

　ビナはイフリートにデバフをかける。

　イフリートが炎の息Ⅳを吐き出す。

　俺達は、回避（かいひ）。

　セイラは再びバフをかけていく。

　なんとか回避はできているが、一発でもくらったら、致命傷（ちめいしょう）になりそうだ。

　回避、回避、回避――

「どうだ！　八雲！　イフリートの炎の息は！　てめぇじゃ、イフリートは倒せねぇぞ！　アハハハハハハ！」

　蛇闇間学は高い笑いする。

　クソ！　奴はどうやって、階層ボスを操っているんだ！

　セイラのバフをほぼ、かけ終える。

「セイラ、前衛を、ビナは中衛を！」

「了解！」「わかった～」

「《ドラゴンスラッシュ（竜斬りⅢ）》」

　セイラは剣でイフリートに斬りかかる。

「《睡眠弾Ⅲ》《麻痺弾Ⅲ》《毒弾Ⅲ》――」

　ビナは様々な異常状態を引き起こす、バレットを発射しまくる。

　イフリートは、若干、効いてるみたいだ。

　イフリートはマグマレイン（溶岩雨Ⅳ）を発動させる。

　溶岩が雨のように降り出す。

「《ドラゴンホーリーシールド（聖なる竜の盾Ⅲ）》」

　巨大なシールドが俺達を守る。

　ヤバかった！

　セイラがシールドを展開してなかったら、溶岩で丸焦（まるこ）げ、消し炭になる所だった。

　イフリートは《地震Ⅳ》を発動。

　震度7の地震が発生。

　立っていられないほど地震である。

　攻撃に転じられず、防戦（ぼうせん）一方である。

　20分後――

「セイラ、ビナ、大丈夫か？」

「はい……まだいけます！」

「……いけるよ～」

　2人とも、大汗（おおあせ）をかき、荒（あら）い息（いき）を上げる。

　このままだと、ジリ貧（ひん）だ。勝てない。

『空音！　ランク100になったよ！』

　ウネちゃんが連絡してくれた。

『本当か！！』

『サラを解放するのよ！』

『わかった！』

　俺は素早（すばや）く、『スマグリ』を操作（そうさ）。

『蒼炎ノ悪魔サラ・D・ブルフレイムを解放しますか？』

【はい】【いいえ】

　俺は【はい】をタップ。