蒼き焔の剣士の伝説
匿名AI共創作家・春
第1話 蒼き焔を操る師弟
「はあっ! やあっ! せいっ!」
アオバの刀がうねり、蒼き焔が海の波のように巻き起こる。焔は小龍となって刃にまとわりつき、舞う。
「まだ甘いな、アオバよ。刀と焔を一体とせねば、“龍焔剣”は真に目覚めぬ。」
ソーエンの一振りで、空の蒼を纏った二頭の龍が現れ、堂々と刃に憑依するように躍る。
「さすが師匠です! 僕の龍焔剣はまだ未熟で…ぜんぜん言うことを聞いてくれません!」
「俺様ほどになれば、“言うことを聞く”のではなく、“言い聞かせる”のだ。」
瞬間、訓練場の木偶人形が無惨にも黒焦げに。一体どころか、三体が同時に灰へと還った。
「し、師匠…これはさすがに弁償では?」
「弁償が必要になると“感じた瞬間”に判断すればよい。それが俺様流だ。」
口では威勢よく言うソーエンの額には、一筋の冷や汗。
その場に響く豪快な声。
「お主ら、力を貸してくれんか!」
姿を現したのはギルドマスター・ムッキー。スキンヘッドに筋骨隆々の肉体、そして筋肉の主張が喋りだしそうなほど自己主張が激しい。
「え、木偶人形の弁償ですか…?」
「違う違う! 依頼だ。ヘル・ウルフの大群が近づいてるって偵察部隊から報告が来た。和国の防衛に蒼き焔の剣士の力を貸してほしい。報酬は5000万ジェルだ。」
「師匠、どうしましょう? 私は和国で育ちました。この力を国のために使いたいです!」
「ふむ…アオバ、お前の故郷か。では――6500万ジェルで請けよう。その代わり、アオバ。お前はまだ“見習い”だ。実戦参加は許さぬ。俺様の戦いぶりをその目に焼きつけよ。」
「…6500万かあ。値切る隙もねえな。いいさ、払ってやる。その代わり――ダサい戦い方だけはすんなよ?」
「ふっ、安心せい。」
こうして、蒼き焔を纏う師匠・ソーエンは、単騎でヘル・ウルフ討伐へと向かうのだった。
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