第26話:遊ばれてる?
考えてみたら無謀な話です。
って言うか、麻美子ちゃんはそこまで深く考えてなかったのかな。
僕と言う男がどこまで信用できるのか分からないのに付き合っちゃって。
もしかしたらロクでなし男かもしれないのに・・・。
女子高生を相手にしてる男の下心・・・僕にないとは言えない。
いや、正直ありました・・・女子高生って存在に・・・。
麻美子ちゃんは僕に遊ばれてるって思わなかったのかな?
たぶん少しはそう言う気持ちはあったと思うんだけど、まあそんなこと
言ってたら男となんかの付き合えませんからね。
たしかに僕のほうだって麻美子ちゃんがどういう性格の子かなんて付き合って
みて分かったことだし・・・。
あまりにトンでる子ならついていけなかったかもしれない。
実は麻美子ちゃんには、ふたつ年上の兄はいて、その兄に僕と付き合ってる
ことをしゃべっちゃったらしいんですね。
「おまえ、そんな歳上の男に遊ばれてるんじゃないのか?」
って言われたらしいです。
それを麻美子ちゃんは僕に確かめるように、なにげなく言ったことがある
んです。
兄ちゃんにそう言われたって・・・。
なんて答えたらいいのか・・・遊びなんかじゃないからね、信じてと言う
しかありません。
だって、本当に遊びじゃないんだから。
だから遊びじゃないって意味で、お互いが認め合える仲になったら
結婚だって考えてるからねって言ったら・・・麻美子ちゃんは微妙な顔を
して言いましたね。
「遊ばれるのは嫌だけど・・・結婚って、そういうのもちょっと重い」
って・・・。
女子高生にとって結婚なんてゴールは考えたこともない遠いものだった
んでしょうね。
あ、これエッチする前の話ね。
つづく。
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