第17話:石鹸の香り。

はじめて麻美子ちゃんを抱きしめた時、石鹸の香りがしました。


女子高生の中には化粧してる子もいたけど、麻美子ちゃんは

すっぴんだったから化粧の匂いはしなかった。


かすかに匂う石鹸の香り・・・僕がキュンってなった瞬間だった。

その匂いは僕を子供の頃まで引き戻した。

麻美子ちゃんの匂いは、僕の母親の白い割烹着と同じ匂いだったからだ。

それから麻美子ちゃんを抱きしめるたびにキュンキュンしていた。


って言うかキュンキュンしたくて会うたびに抱きしめてた。


つづく。

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