第1.5話 危険因子

「流石にあれは酷かったのでは? ゼウス様」

「でもイシスよ、お主、あのままだと言いくるめられておったぞ」

「ああ、それはそうですけど……」

「それに奴に面倒じゃ。今回は流石に特例じゃ。早めに死んでくれれば吉。そうでなくても、あの能力があればそんな余裕は無くなるだろうて」

「そうですね、私達が逆に危なくなるかもですもんね」

「それにしてもイシス、お主がまさかあんな提案をしてくるとは」

「私もこの仕事について長いので! ぽっと出の新神なんかには負けませんよ!」


 そう、奴は危険すぎる。

 例え神界規定を反してでも、危険因子は排除しなくては。

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