人民網日本語版 中国人の問題解決能力 V.1.2
@MasatoHiraguri
第1話 知行合一(ちこうごういつ)
「最速3秒で薬剤を調製できるスマート中医薬局」人民網日本語版 2024年05月31日、という記事を読んで、中国人について感じたことです。http://j.people.com.cn/n3/2024/0531/c95952-20176822.html
① 中国人とは、(ある問題に対して)理論や思想から入るのではなく、知識と行為を同時・並行して駆使し、現実の問題をまるで(新しい)中華料理の一品を創り出すかのように、スピーディ・且つ美味しい料理にしてしまう(的確に解決する)。
ポイントは;
○ 心即理・知識と実践が同時進行
○ 問題と解決策を別物と位置づけていない(問題は解決であり解決は問題でもある)。
○ 自分が持つ「知識と技倆と経験」を、実践(行動)と一体化しながら(解決の)プロセスを進めていく。
② そうやって生成した解決のアルゴリズムを神の目線で捉えて、コンピューターや機械に置き換える(スマート化する)作業ができる。本記事によると、「スマート中医薬局は技術的進化を経てすでに第6世代になっている。」そうです。
中国人がAIに強いとか、なんでもスマート化(人間が行う問題解決のプロセス)が早いというのは、早い話が、彼ら一人一人が人間として熟(こな)れている(人間としての成熟度が高い)から。
一般に、ほとんどのアメリカ人とその影響を最も受けやすいる韓国人とは、その人の人間性と知識・技術とが完全に分離している。
しかし、中国人の場合、知識や技能がその人間のなかに溶け込んでいる・人間性の中に組み込まれている。
だから、何をやらせても対応が早いし的確。
(もちろん、知識と行動が完全に分離している方が、機械的に・誤りなく問題を解決できる分野もある。たとえば、完全にマニュアル化されたルーチンワーク(きまりきった仕事・ある機能をもった一連の手順)、たとえば○クドナルドでの仕事とか。)
<人間としての成熟度>
中国人の独創的人間性というのは、知識や技能を使いこなすOS(operating system)オペレーティング・システムが、米韓人とは全く異なっているからなのだろう。
それはまるで、○indows と TRON(日本の国産OS。現在は、「超漢字」名前で他のOSの下で動く、ひとつのアプリケーション・プログラムのような位置付けにされています。)の違いと同じ。「ファイル」ではなく、TRONでは「実身と化身」という考え方。
この意味で、TRONとは、米韓に従属させられている日本人の象徴とも言えるでしょう。
<知行合一説>
明(1368~1644)の王陽明の学説。朱熹が「大学」にいう「致知」の「知」を経験的知識とし、広く知識を蓄積して事物の道理を理解してこそ、正しい実践がなされるという先知後行説(知先行後説)を唱えたのに対して、王陽明は「致知」の「知」を「良知」とし、知は行のもとであり、行は知の発現であるとして、知と行すなわち認識と実践(知識と行為)を同時並行のものととらえた。広辞苑 第七版 (C)2018 株式会社岩波書店
早い話が、学んだ知識をベースに問題解決していくのではなく、知識と実践を同時に活用して問題解決を進めていく、という手法。宮本武蔵はこれを「まぎるる(つづらおりの心で問題解決する)」と表現していました。
「最速3秒で薬剤を調製できるスマート中医薬局」を作り上げた中国人(たち)とは、格物致知(事物に本来そなわる理に窮め至ること)を求めるにおいて、知と行すなわち認識と実践(知識と行為)を同時並行して追求した、ということではないのだろうか。
そして、格物致知とはひとつの考え方ですが、知行合一というアプローチ(学問・研究で、対象への接近のしかた)は、人間として成熟した中国人であったればこそ可能な手法ではないか。
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