第5話 チュートリアル3
『現在、実装されているジョブは剣士と魔導士になっております』
今後、徐々に利用可能なジョブを増やしていく予定とのこと。
初期から選択可能か、なにかクエストをクリアすると選択可能になるのかは、現在検討中だとか――
「……まあ、イイや」
『それぞれのジョブの説明は次のとおりです――』
剣士――
剣を使って、モンスターを倒すジョブ。
盾と防具で敵の攻撃を防ぐことが可能。
レベルアップすると、攻撃力、防御力などが上昇する。
剣や盾など、アイテムによってはプレイヤーの能力がアップしたり、固有のボーナススキルを持つモノがあるらしい。
また、プレイヤーのレベルが上がると、使用できるボーナススキルが増えていくアイテムもあるのだとか――
初期セットには、剣と盾、胸当てが入っているので、それを装備する。
魔導士――
魔法による攻撃で、モンスターを倒すジョブ。
そのため、ソロプレイには向かない。
現在、使用できる魔法は、ファイア、ファイアボール、マジックシールド。
ファイア:相手に直接火炎を発生させダメージを負わせる。
殺傷力は高いが、攻撃範囲が狭い。
ファイアボール:火の玉を発生させ、相手にぶつける。
攻撃範囲は広いが、殺傷力はファイアに劣る。
マジックシールド:相手の攻撃をある程度防げる。魔法防御壁
いずれの魔法もプレイヤーのレベルが上がると、その効果が上昇する。
レベル一だと、ファイアの攻撃範囲は三メートルほど、ファイアボールで十メートルほどらしい。
『最後にモンスターの種類に関する説明となります』
現在、一階層にいるモンスターは、ゴブリンと言われる人型モンスターのみとなっているそうだ。
ただ、ゴブリンも種類があり、一階層にいるモンスターは次の四種類。
ゴブリン
身長一メートルから、一・二メートルほどの小型モンスター
攻撃力は低いが、かなりすばしっこい。武器は
出没エリアは一階層の全体。ダンジョン入口付近から現れるそうだ。
攻撃して行動不能にすると消滅して、魔石が残る。魔石は百ダルと交換可能。
また、背中にリュックを背負っている個体もいて、それを行動不能にすると、武器や防具などのアイテムをドロップすることがある。
ホブゴブリン
身長一・七メートル前後。
人間並みの攻撃力を有している。ただし、動きは遅い。石斧や剣を持って攻撃してくる。
一階層の中域あたりに出没する。
やはり、背中にリュックを背負っている個体は、アイテムをドロップする可能性がある。
行動不能にして、得た魔石は二百ダルと交換。
ウィザードゴブリン
身長一・七メートル前後
魔法を使用してくるホブゴブリン。
出没するエリアはホブゴブリンと同じ中域だが、一部エリアに集まっている。
魔法系のアイテムをドロップすることがある。魔石は三百ダルと交換。
ウォーゴブリン
身長一・七メートル前後
剣術をマスターしたホブゴブリン。攻撃力が高い。
魔石は三百ダルと交換。
たまに、武器や防具をドロップする。
一階層奥部で出没。
それぞれの出没エリアはアプリのマップから確認できる。
具体的には――緑のエリアがゴブリンだけ出没する初心者エリア。
黄色はホブゴブリンが出没する中域エリア。
赤色が奥部となる。
『チュートリアルは以上となります。この動画はマイルームでいつでもご覧になれますので、必要な時に再確認お願いします。また、ご質問等は受付にてお問い合わせ願います。質問の内容によっては、回答までに時間がかかる場合がありますので、ご了承願います。それでは、すばらしいダンジョンライフをお過ごしください』
動画はココで終わった。
「ふう……長かったなあ……まあ、なんとなくわかったから、さっそく行ってみるか」
アプリをインストールすると、マイルームから退室した。
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