第3話「永嶋良一さまに小説と曲をいただきました!」
今回、永嶋良一さまに私の作品「斬り捨て御免! だいこん侍」におもしろカッコイイ✨小説と曲をいただきました~✨✨
※永嶋さまにきちんとご許可を取っています。
こちらは永嶋さまの爽快痛快な侍の小説です。
〔小説 剣鬼・村井漸近の最後〕
お江戸小石川町の空には寒々とした満月が光っていた。天水桶の横で、村井漸近は刀の柄を握りしめた。
今宵もこの刀が血を求めておる・・
村井漸近は辻斬りだった。
そのとき、通りを一人の若侍が歩いてくるのが眼に入った。周囲には誰もいない。漸近は天水桶の陰に身を潜めた。
若侍が前を通りかかったとき・・漸近は刀を横に一閃した。満月を反射した光が半円形に動いた。
手ごたえは無かった・・こんなことは初めてだ。若侍は・・横に飛んでいた。
若侍の声がした。
「拙者は火付け盗賊改め、与力、夢月みつきなるぞ。辻斬りめ。神妙にお縄に付け」
うぬ・・村井漸近は第二の太刀を振るおうとした。しかし、夢月みつきの方が速かった。みつきは、地を蹴って宙に飛ぶと・・漸近の頭上から刀を一閃したのだ。
漸近の頭に衝撃が走った。地面に倒れた漸近が見上げると・・みつきが持っているのは大根だった。
「だいこん・・? そうか! 火付け盗賊改めに、だいこんの使い手がおると聞いたが・・おぬしだったのか?」
みつきが大根の太刀を腰に戻しながら言った。
「いえ。だいこん侍とは・・村井漸近、あなたのことですよ」
村井漸近は倒れたまま、首をひねった。
「はぁ? 夢月みつき・・おぬし、何を申しておる?」
夢月みつきが笑った。
「こうですよ・・
だいこん侍・・
(だい)(こん)ざ(むらい)・・
入れ替えて・・
(むらい)ざ(こん)(だい)・・
村井漸近だい。。。」
それを聞いて、村井漸近はがっくりと首を落とした。漸近の身体はもう動かなかった。
お江戸小石川町の空に、夢月みつきの声が響いた。
「オホホホホホ・・これにて一件落着!」
〔小説 剣鬼・村井漸近の最後 おしまい〕
こちらは永嶋さまの爽快痛快な侍の曲です。
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曲【小説 剣鬼・村井漸近の最後💛】
https://suno.com/song/98ebb2f5-e00e-4704-a8e9-1c45b3f68371
🏠永嶋良一さまホーム
https://kakuyomu.jp/users/azuki-takuan
📗代表作
「同情するなら☆をくれ(カクヨム☆取奮闘記・異聞)」
https://kakuyomu.jp/works/16816927861830641586
📗最新作
「ボクの「よかったこと日記」」
https://kakuyomu.jp/works/16816927862654115962
私の短編コメディです。
📙「斬り捨て御免! だいこん侍」
https://kakuyomu.jp/works/16818093089234788894
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