ラン科のラフレシア
まだ温かい
ラン科のラフレシア
君はラン科の美しい花だった。
ほどよく盛り上がった
そこを丁寧にほじくってやったら、ズイ
ピンと張り出したものだから見るからに敏感になっていて、私の吐息を受けるだけで震えていたし、触れようものなら小さく声を上げていたね。
それでも構わず弄っていたら、君は込み上がってくる何か熱い感覚に困惑し始めて、私の目の前で
けれど、そうやって自分で刺激を与えてしまったから、君はこらえ切れずに身を震わせたんだ。閉じたままであるはずの
花開いたとはいえ未だに青かったから、君の花には少し黄色い花粉がついたままになっていて、未熟な香りを立たせていたよ。
だから、花の溝をなぞって取ってあげていたら、みるみるうちに
ただ柔らかかっただけの未熟な肉が、その用途に合わせて成長してくれたから、すぐに私を押し返してくるようになったね。
それに負けじと私は、ズイ
君が大きな声を出して全てを曝け出したから、慎ましく入り口を守る膜が見えて、その隙間から成熟した
君の準備が出来たっていう合図だよね。もういいんだよね。私の
君はラン科の美しい花だよ。
私が君に覆いかぶさると、君は苦しそうに跳ねのけようとする。
そうやって君が暴れるほどに、私の
でも、そんな些細な抵抗はすべてやるだけ無駄なんだ……
私がもう少しだけ力を入れて押し込むだけで、君の大切なものは無くなってしまう。私の
最初は痛いけど、すぐに良くなるから安心してね。
ほら、すごく熱いでしょ? いっぱい血も出ているけど、安心してくれていいからね。すぐに落ち着くし、パパとママにも会えるからね。
君はラン科のラフレシアになってしまったね。
そうして真っ赤な花弁を広げているけど、ぱっくり晒して恥ずかしくないのかい?
とろけた花粉が染み出して匂い立つけど、自分で止める事も出来ないのかい?
そのせいで沢山の悪い虫が言い寄って来てるけど、振り払いもしないのかい?
君も、
腐って骨になって逃げてしまうのか。
また、
新しい子を見つけなくちゃ。
そこの君は?
ラン科のラフレシア まだ温かい @StillHotBodies
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