ゴールデンウィークでの独白

いよ

ゴールデンウィークにふと思った事を眠気混じりに少し書く。

5月にもなって、急に蒸し暑くなった気がする。僕は関東某所にあるアパートの一室で独り考え事をしていた。時計の針は既に0時半を回ろうとしている。僕は何となく蒸し暑く思い、座椅子から立ち上がって窓を開けた。窓の外はとても暗く、ひんやりと涼しかった。僕は窓を開けて外の涼しさを知った瞬間に、今日初めて自身が生きているという事を実感できたような気がした。今はゴールデンウィーク中盤という事もあり仕事は無い。その為僕は今日のほとんどを外出する事なく過ごした。だからさっきの窓を開けて外気の涼しさに触れたのは、今日の中で久しぶりの刺激、生きた心地であった。今日という日を家の中でゴロゴロと携帯ばかりイジッていた僕にとっては、窓を開けて外気の涼しさを感じる事でさえも生きた心地を感じるには十分な刺激であった。僕は今年の秋で人生100年時代の半分を迎える事になる。僕はもう少しで節目の年を迎えるという事に対して何らかの胸騒ぎを覚えるのだ。普段は仕事で忙しい事もあり、家に帰ってご飯を食べて、シャワーを浴びてベッドで横になるを繰り返しながら生活していた。そのため何というかゴールデンウィークといった長期休暇は、ふと自分自身に対してあれこれと考える事が多かった。逆に言えばたまにある長期休暇ぐらいでしか、僕は自分自身のあれこれについて考えていないわけだ。もうすぐゴールデンウィークが終わる。次の長期休暇はお盆の夏季休暇だ。しかしこの休みはお盆という事もあり、法事で実家に帰省する予定だ。なんせうちの会社ではお盆休暇は5日までしか実質認められておらず、その内の4日が法事関連であたふたしそうなのだ。そのため次の長期休暇であるお盆休みは今回のゴールデンウィークのように暇する事はなさそうなのである。あれやこれや良く分からない事を考えている内に少し肌寒くなってきたので、僕は窓を閉める事にした。窓を閉めて電気を消して、ベッドで横になった。薄暗い部屋の中で独り横たわりながら考えた。人生って思ったよりも短くてあっという間の出来事である可能性が極めて高いのではないかと考えた。ベッドで横たわっていると直ぐに眠たくなってきた。何か気が付いた時には人生終わってそうな気がしそうだとか、よく分からない事を考えながら眠り始めた。

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