「私は中学のある日一軒のお店に入ったの」

「店？」

「占い屋敷だった。」

「占い？」

「そこで私は言われたの。貴女は江戸時代に伊波大河という人物と結婚していたと。そしてその人と今世も結ばれることで凄くいい人生が送れると。」

「で？」

「で、そう言われた私は人に聞きまくって伊波大河という人物を見つけた。そして1ヶ月後。見つかった。見つけた。大河を見つけたんだよ。そこから先は一緒の学校に行くために努力したよ。まぁそこそこ頭いいから余裕だったけどね！」

「……………」

「これがホントの話。信じてくれた？」

「………信じたとかより………やっぱりお前……ストーカーじゃねーか。」

「ストーカーじゃないよ？母をたずねて三千里みたいなモンだよ。」

「綺麗に言うな。そんな綺麗なモンじゃねーだろ。」

ストーカーと大作を並べるな。

「つまり私はその占い師の人に導かれてここまで来た訳！分かる？」

「その占い師の名前は？」

「忘れた。」

「場所は？」

「忘れた。」

「お前………都合の悪いところは忘れたで逃げやがって………」

「忘れたんだもん！仕方ないじゃん！」

「江戸時代のことは覚えてんのに？」

「そりゃあ甦ったからね！記憶が！」

「無茶苦茶だ………」

「どう？私のこと分かってくれた？」

「分からねーな。1個も。」

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