エロ漫画の世界に転生した主人公は学園生活を謳歌する。

ヒロインとの会話

颯斗は授業を真面目に受け、ノートを取りながら先生の話に集中していた。昼休みが訪れると、彼は食堂に向かうことにした。教室を出て廊下を歩いていると、ふと前方に重そうなプリントの束を抱えている美月を見かけた。

颯斗：「そのプリント重そうだね。手伝おうか？」

美月は一瞬彼を見て、冷たい表情で返事をした。

美月：「大丈夫。自分で運べるから。」

颯斗：「本当に大丈夫？？重そうに見えるよ？」

すると、美月はこちらに目を鋭く向けて、「必要ありません」と冷たく断った。

美月の反応に、主人公は苦笑いをしながら再び声をかける。

主人公：「あれ、嫌われるようなことしたかな？」

美月は淡々とした表情で答える。

美月：「別に。ただ、女性の心を弄ぶような人とは関わりたくないので。」

主人公はその言葉に戸惑いを感じ、モヤモヤとした気持ちが心の中に広がった。なぜなら、この世界に転生してから女の子と遊んだ思い出などなく、転生前の颯斗がしたことが噂話で広がっているだけなのだから。だから、自分は違うと主張しようとしたその瞬間、美月がバランスを崩してプリントを床に落としてしまった。颯斗はすぐに駆け寄り、散らばったプリントを拾い集めた。

颯斗：「ほら、気をつけて。手伝わせてくれても良かったのに。」

颯斗と美月は、偶然にも顔が近づき、その距離がどんどん縮まっていく。美月の顔は徐々に赤くなり、彼女の照れた表情が明らかになっていく。

美月は顔を赤らめながら小さく「ありがとう」と言った。彼女のその表情に、颯斗は心の中で何かがムクムクと沸き起こるのを感じた。

颯斗（心の中で）：（まずはこの子を堕とすと決めた。このチャンスを逃さない。）

颯斗はプリントを持って職員室まで美月と一緒に運びながら、彼女と会話を続けた。

颯斗：「美月さん、いつもこんなに忙しいの？」

美月：「ええ、生徒会の仕事もあってね。でも、やりがいがあるから。」

颯斗：「すごいな。尊敬するよ。」

美月が先ほどよりも少し柔らかなった表情で話す姿に、颯斗はますます彼女への興味を深めていった。しかし、職員室の前に到着したその瞬間、美月の彼氏である啓太が現れた。彼は颯斗と美月を見て、顔を険しくした。

啓太：「美月に近づくな、お前なんかが俺の美月に気安く声をかけるなよ！」

啓太の怒りに満ちた声に、美月は驚いた様子で彼をなだめようとした。

美月：「啓太、どうしたの急に？初対面の人に言い過ぎだし失礼だよ。落ち着いて。」

しかし、啓太は逆上してさらに声を荒げた。

啓太：「何だよ、美月！お前、こいつの肩を持つのか？」

颯斗はその場の空気が険悪になるのを感じ、場を収めるために一歩引くことにした。

颯斗：「ごめん、美月さん。用事ができたから、俺はここで失礼するよ。」

颯斗はその場をすぐに離れた。背後で啓太が美月に対してさらに颯斗の悪口を言い続けているのが聞こえたが、美月の表情は少し不快そうに見えた。颯斗は心の中で次の計画を立てつつ、昼食をとるために食堂へと向かった。