悪役王子に転生した俺〜死滅フラグを回避する為に古代魔法をマスターします〜もしかして俺、勇者より強くなってる?
@Soraran226
第1話 魔法をマスターしよう
MDゲーム、勇者と魔王が戦う王道のRPGである。
勇者は多くの民の希望となり、魔王に立ち向かっていく。
そして最終的には魔王を倒し世界に平和がもたらされる。
そんな勇者だが、旅の途中でとある王国に立ち寄る。
そこではまさに混乱の最中であった。
王子が王国で暴れており、民を虐殺していたのだ。
勇者は剣を持ち、王子と戦う。
戦いの末、王子を討伐し、多くの民を救った。
そんな小物の悪役王子、アトソ・ティガル・デーニッツ。
俺はこの悪役王子に転生してしまった。
俺は目をゆっくりと開く。
そこはまったく知らない空間。
「おおチーナ、アトスが笑っておるぞ」
「元気に育って欲しいわ」
目が覚めたばかりの俺が見たものは、王と妃だ。
俺はアトソ・ティガル・デーニッツ。
デーニッツ王国の王子である。
民は俺が生まれた事を祝福し、花をたくさん添えてくれている。
だが俺はこの後悪に手を染めてしまい王国を破滅に導いてしまうのだ。
そして俺には絶望的な未来が存在している。
俺はこのまま行くと最終的に勇者に討伐されてしまうのだ。
それだけは何とか避けたい。
俺には前世の記憶が残っている。
確かアトソのステータスは最弱だったはずだ。
だが俺は今0歳だ、つまり成長の余地がある。
強くなれば運命を変えられるかもしれない。
今俺に出来ることは知識を蓄える事だ。
魔法を習得するには文字が読めなくてはならない。
だから小さい時から本を読む習慣が必要だ。
そして魔力を少しずつ上げていくことも大切だろう。
よし、まずは自分から行動して変えていくんだ。
俺は声を出したかったが、まだ0歳なので言葉は発せない。
なのでバブバブといっていた。
★
そして月日は流れ、俺は15歳になっていた。
歩けるようになり、言葉も喋れるようになった。
「魔法を習得する準備は整ったし、そろそろあの魔法書を探しに行くとするか」
俺は勉強と魔力上げにひたすら時間を費やし、努力していた。
ちなみに父や母は俺の集中力に驚いていた。
「アトソ、何故お主はそんなに勉強をしておるのじゃ?」
「父上、私は魔法を覚えてこの国を守れる人間になりたいのです」
「なんて立派なの、アトソは私の自慢の息子ね」
俺は立派な人間なんかじゃない。
本来のストーリーでは俺がこの国を破滅に導いてしまうから。
だから頑張って知識や魔法を身に付けたのだ。
「では少し地下に行ってまいります」
「うむ、気をつけるのじゃぞ」
王城の一番下の地下室。
城の地下は金庫で埋め尽くされている。
もちろん貯めているのは金貨や金だ。
だが地下には図書館のような場所もある。
かつて賢者と呼ばれていた男が個人で研究していたものだ。
俺はそこに歩いて向かっているが、自分の中で魔力が高まっていくのがわかる。
この先に何があるのかが楽しみだ。
そして俺は目的の場所に着き、扉をゆっくりと開け中に入った。
そこには沢山の書棚が置かれており、その棚の中には魔法書がぎっしりと詰められていた。
「確かこの辺に古代の魔法書が置いてあったはずだ」
確かゲームだとここに隠しアイテムとして古代の魔法書があったはずだ。
俺は少しずつ棚から本を出していき探してみる。
すると俺の予想通り、目的のものはここに置いてあった。
俺は魔法書に手を伸ばし、それを手に取る。
その魔法書は分厚くてかなり重かった。
俺はそれを両手で持ち、ゆっくりと開く。
すると中には古代文字で書かれていた。
だが俺はこの文字を解読する事ができる。
この文字を読む為に俺は勉強をしまくったんだから。
俺は書かれている文章を読み始めた。
この魔法書に載っている魔法は強力だから、もし使えたら魔王だって倒せるかもしれないんだ。
そう思いながら俺はページを捲っていくと、そこにはとんでもない魔法が書いてあった。
「これは凄い魔法だな、全属性の魔法を使いこなせるようにしてあるのか」
俺の目当ての魔法は最強レベルの魔法。
そしてこれを習得するにはかなりの魔力が必要だと思われる。
「取り敢えず部屋に持ち帰って、ゆっくり学ぶとするか」
俺は魔法書を持ち出し自分の部屋へ戻る。
そして数年後、俺は17歳になって完全に古代魔法を理解し、自分の物にすることに成功した。
―――
これからも更新頻度あげていきますので、何卒、★とフォローをお願いしますm(__)m
あなたの★、そしてフォローがめちゃめちゃ励みになります!
※目次ページの「フォローする」ボタンを押せばフォローすることごできます。
※また★は、ページ下部にある星マークから行えます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます