第3話 動かない窓辺から
動かない窓辺から
変わらない景色を見る
きっとこちらは裏口の方
殺風景な階段とか
大きな室外機が並ぶ
無骨な塀の上に浅く広がる空
同じ青空でも
雲が早く流れていたり
同じ曇り空でも
少しずつ色が違っていたり
同じと思っていた景色
すべて異なる景色
今日もまた動かない窓辺から
変わらない景色を見る
白く光る飛行機が
左から右へと流れていった
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