第5話 運命の出会い
夕食が終わると各チームごとにゼッケンが配られている。
私は名前を呼ばれるままにキャプテンらしき女の子からDチームのゼッケンを渡された。
『花さーん!花さんいる~?』
『はーい!私です!』
『これゼッケンね💡あと私このグループDのキャプテンになった真希!これからよろしくね😊』
あ~🤩さっき合宿所に到着した時『あの人すっごい可愛い♡』って思った人だ!
やった~!この人と同じチームなんだ!しかもチームのキャプテン😆
私はこんな綺麗な人とだったら練習がどんなにキツくても頑張れるぜぃ!💪と俄然やる気がみなぎっていた!
候補生はA~Hまでのチームに振り分けられ
各チームにキャプテン、副キャプテンが指名されている。
今後の話に重要なので振り分けを書いておくと
ミナミをキャプテンとするグループA
マリーをキャプテンとするグループB
ロニーをキャプテンとするグループC
真希をキャプテンとするグループD
アヤをキャプテンとするグループE
ぴぴをキャプテンとするグループF
ネエをキャプテンとするグループG
マリナをキャプテンとするグループH
1グループ14名程のチームだ。
この合宿審査ではダンスとボーカルのレッスンがグループ単位で行われる
最終日にはグループごとの成果発表会が開催され1位のグループが決まる流れだ。
ここで1位になったグループは全員セカンドステージへの進出がその時点で決まる。
セカンドステージへの進出者はファン投票で114名から40名にまで絞られることになる。
この最終日の発表会で1グループ14名が1位になることは他の候補者へのかなりのアドバンテージになるだろう。
逆を言えば1位を穫れなければ、114名から14名を引いた100名で26名の中に残らなければいけなくなるということなのだ。
私としてもこれはなんとしてもグループ全員で力を合わせ最終成果発表会で1位を獲らなければという強い思いを抱いた。
食事が終わりゼッケンを受け取り、今日はこれで割り当てられた部屋でゆっくり休んでいいらしい。
「えっと、私の部屋は~」
花が自分の部屋を探していると
「花ちゃん!」
後ろから誰かに声をかけられた
振り向くとそこにはキャプテンの真希が。
「あ!キャプテン!!」
「花ちゃんは私と同室ね😊」
えっ!?わたし真希キャプテンと同じ部屋なの!?
もうこれ運命でしょ!😆
合宿所について1番最初に目に止まってみとれた可愛い人、しかもグループが一緒で、しかもしかも!グループのキャプテン!
さらに寝泊まりする部屋も同室!?
今日初めて会ったばかりだが、なんだか真希ちゃんとはこれから先もずーっとかかわり合っていくような不思議な感覚を感じていた。
私はもうこの合宿はそれだけで幸せに乗り切れそうな勢いだ(*˘︶˘*).。.:*♡
真希ちゃんはお姫様みたいな超美形で、『美少女の完全体』みたいな人。
年は25歳で私より3つお姉さん💡
話した感じはしっかり者でひとつひとつの物事に対して適当にしないキチンとした人って感じ✨
あ~こんな素敵なお姉さんにすごく憧れちゃう🥰
その夜、真希ちゃんとは寝るまでの間少しだけ話した。
「この合宿審査はグループ全員で1位を取らないといけないみたいですね。」
「そうだね。私は元々キャプテンって感じではないからみんなを引っ張っていけるのか心配だけど、私ができることはみんなのために精一杯するつもりだからね」
「いえ!みんなでグループDなので、真希ちゃんだけがチームをリードするのではなく一人一人がしっかり自覚をすれば真希ちゃんだけに負担をかけることはないと思います。」
「そう言ってくれるとこちらも助かる😌」
と言った真希ちゃんの顔が少しホッとしたように見えた💡
そんな話をしていたら1時間なんてすぐに経ってしまった。
真希ちゃんも私もお互い目がショボショボしている。
そりゃそうだよね💦今日は朝から目が回るくらい忙しかったもん💦
こうしてこの日の夜はみんな疲れからかすぐに寝てしまったようだ。
しかし次の日からはダンスの振り付けを練習したり、歌の練習も始まる。
2日目の朝、全てのファイナリスト候補者が大きなホールに集められボーカル指導の先生、ダンス指導の先生を紹介された。
「え~今日から各レッスン始まりますので精一杯頑張っていただけたらと思います。」
候補者たちへ先生方から応援のメッセージが述べられ、私たち候補者はレッスン会場へ向かった。
この日のダンスレッスンは課題ダンスの振り入れ、ボーカルレッスンは主に発声練習が行われた。
『もうちょっとリズムを感じて、子音はもっと立てて!』
多くの候補生が先生に教えてもらうこと全てが初めてで、何度も反復して指導してもらい
やっと理解出来ることも多々あった。
グループごとに分刻みのスケジュールをこなしていく。
レッスンが始まると
『こんなのダンス初心者の私には難しすぎるよ~😫』
私は今までダンスは少しかじった程度であまり得意ではなかった
すると同じDチームのダンス経験者のネモちゃんが
『このダンスは経験者の私でもすごく難しくてダンスの基本的なこと全部飛ばして1番上のレベルをやっちゃってる感じだから大変だと思う💦でも私教えるし一緒に頑張ろ😊』
と言ってくれた。
「ネモちゃんありがとう🥲」
私はこのチームの結束力は他のグループには負けないと強く感じ、より一層レッスンに身が入った。
しだいにダンスが得意な候補者がダンスが苦手なグループメンバーに自主的にダンスを教え始める。
そう。これはあくまでもグループでの審査なのだ。ひとりができていてもほかのメンバーができていなくては1位通過は難しい。
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